- 「義の言葉」だけでは人はなかなか動けない
- 「義の言葉」を「生活の欲求」と結びつける
- プロダクト(モノ)やサービスが人を動かす
「義の言葉」だけでは人はなかなか動けない
空き家の活用だったり社会的課題の解決だったり、こういったテーマを語るときはとかく、意識高く、大上段で、俯瞰的な切り口になりがちです。空き家が人口減少や高齢化により空き家が増加している、地域にとって、街にとって問題だから活用や管理、代執行による強制撤去が必要だ、という流れです。しかし、実際問題として通勤や通学途中に老朽化した空き家の前を通らなくてはいけなくて、その老朽空き家のトタン屋根が落っこちてきそうとか外壁が崩落しそうとか、そういった実害があるから空き家所有者に連絡するとか役所に相談するといった具体的なアクションにつながります。いくら空き家が問題だと訴えても、日々の生活や仕事に忙しい人たちにとっては限りある可処分時間や肉体的な労力、注意や関心を注ぐのは難しいと思います。つまり、大上段な視点から発せられた「義の言葉」だけでは人はなかなか動けない。
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