空き家グッド

空き家、空き室、空きビル、空き店舗、空き倉庫は問題ではなく可能性!空き家を活用して社会的課題を解決し、新しい街のコンテンツに生まれ変わらせる。そんな観点から書いているブログです。

認定NPO法人フローレンスの「おうち保育園」が増えて欲しいから「区長への手紙」を書いてみたら返事が来た〜練馬区編〜

「マンションの空き部屋や戸建て空き家や医院、事務所用途の物件など、様々な“空き物件”を有効活用して保育園につくりかえている」のが認定NPO法人フローレンスの「おうち保育園」です。

 

都市部にゲリラ的に発生する保育施設ニーズに機動的に対応することで”待機児童問題”の解決につながるだけではありません。地方に限らず都市においても増加している空き家や空き室などを活用することで、空き家が管理不全になり老朽化して近隣や地域に迷惑を及ぼすようになる”空き家問題”の発生を防ぐことにもつながります。

 

認定NPO法人フローレンスの「おうち保育園」は都内で13しか開園していません(2014年4月時点)。ということで都内待機児童ワースト3の世田谷区、練馬区、大田区「空き家等を活用した小規模保育施設の拡充を希望」と題した要望を出してみました。

 

練馬区からの回答

 

「区長への手紙」からの返事シリーズ第2弾。今日は練馬区からの回答をご紹介します。

 

第1弾世田谷区からの回答はこちらをご覧ください。

 

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26練教こ保第10046号

                         平成26年5月16日 

 

船橋 拓 様

 

                  練馬区教育委員会事務局      

                   こども家庭部保育計画調整課長  

                              杉本 圭司

 

   空き家等を活用した小規模保育施設の拡充の希望について(回答)

 

 先日いただきました、「空き家等を活用した小規模保育施設の拡充を希望」

につきまして、下記のとおり回答します。

 

                記

 

 区では、保育所待機児童対策を区政の最重要課題の一つと位置づけ、保育定

員の拡大に取り組んでいるところです。平成26年度については、1300人規模の

保育所定員枠の拡大を行い、平成27年4月に待機児童ゼロを目指して取り組ん

でおります

 保育所定員枠の拡大は、認可保育所の整備を中心に行いますが、小規模保育

施設についても、区では待機児童解消への有効な対策と捉えております平成

26年4月に4箇所を開設し、平成27年4月に向けて5箇所程度の開設を予定し

ています。同施設の開設にあたっては、保育事業者が空き家等を改修する際の

費用や前家賃等に助成も行っております

 この度は、貴重なご提案をいただき、ありがとうございました。

 

 

               問い合せ先

                練馬区教育委員会事務局

                 こども家庭部保育計画調整課

                  電話  5984−4687

               アドレス HOIKUKEIKAKU@city.nerima.tokyo.jp

 

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待機児童対策は区政の最重要課題、認可保育所の整備だけでなく小規模保育施設の拡充にも取り組んでいる

 

練馬区からの回答のポイントとしては2つあります。

 

(1)待機児童対策は区政の最重要課題

 

これはどこの市区町村にも言える話です。夫婦共働き世帯数が専業主婦世帯数を抜いたのが1990年代中盤のこと。共働きの子育て世帯にとって安心して子どもを預けられる環境は必要不可欠です。もし安心して子どもを預けられる環境が無いならば仕事を辞めざるを得なかったりします。または子育てしやすい他の地域に引っ越すという選択もあると思います。

 

こうなると区としても人口減少が税収の減少につながるので死活問題になります。子育てしやすい環境が整っていれば2人目、3人目といったように子どもを生み育てることも出来ます。(保育施設の確保と併せて労働時間の縮減や男性の育児参加、育児休業制度の普及など他にも課題はありますが)

 

(2)練馬区では認可保育所の整備だけでなく小規模保育施設の拡充にも取り組んでいる

 

練馬区では2014年4月に4園の小規模保育施設を開園しています。

 

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小規模保育事業(スマート保育):練馬区公式ホームページ

 

小規模保育事業(スマート保育)施設一覧となっていますが、この”スマート保育”とは何でしょう?

 

これは「小規模保育事業を運営、選別する市区町村に対して東京都が財政的なサポートをする制度」です。ですが、その前提として国政の動きを知る必要があります。

 

そもそもの大きな動きとしては、国政において平成24年8月に「子ども・子育て関連三法」が成立したことに始まります。子育て支援への各種制度の導入とともに1兆円もの予算が投入される、画期的な子育て支援法案です。

いま話題の「スマ保」とはなんぞや? | みんなの党 東京都議会議員 おときた駿 公式サイト

 

2012年8月に、1兆円もの予算を投じて子育て支援を推進しようとする「子ども・子育て関連三法」が成立しました。

 

ただ法案が成立したとはいえ、各制度の詳細を詰めて実際に本格施行されるのは平成27年4月ら。待機児童待ったなしの状況で、2年間の空白期間があります。

いま話題の「スマ保」とはなんぞや? | みんなの党 東京都議会議員 おときた駿 公式サイト

 

2015年4月から施行されるのが「子ども・子育て支援新制度」です。しかし、子どもはすぐに大きくなります。待機児童で困っている子育て世帯としては「明日からにでもすぐ預けたい」ぐらい切迫しているケースもあります。

 

そこで、東京都がこの2年間の空白を埋めるべく、実施予定の各種制度の中でもポテンシャルの高い「小規模保育」に注目し、国の補助制度の運用が始まるまで独自に基礎自治体(区市町村)をサポートしようと始まったのが、この東京スマート保育なのですね。

いま話題の「スマ保」とはなんぞや? | みんなの党 東京都議会議員 おときた駿 公式サイト

 

これまで国では子ども・子育て支援に関する会議等を重ねて制度設計を行っています。しかし新制度が始まる2015年4月までの間に小規模保育を拡充するためにつくられたのが「東京スマート保育」という制度になります。

 

この「東京スマート保育」の補助制度を利用して都内で初めて小規模保育所をオープンしたのが豊島区です。

 


豊島区 スマート保育所の第1号がオープン - YouTube

 

練馬区もこれと同様に「東京スマート保育」の補助制度を利用して小規模保育所を立ち上げています。

 

しかし「東京スマート保育」の課題もあります。次回のブログではそのことを書いていきます。