マチノヨハク

空き家を活用して新しい価値をつくる

空き家所有者に空き家活用の流動化を促すにはまず”空き家活用の実例(ロールモデル)”を知ってもらうこと

高知で「空き家シェアハウス化プロジェクト」が動き出している

 

イケダハヤトさんのツイッターに「空き家募集中」のツイートが!

 

 

インターネットとソーシャルメディアの力はすごいですね。点在する人・物・情報・サービスなどを一カ所に集めることができる。空き家オーナーさんが名乗り出れば一気に話は進んでいきそうです。他にも「どこぞに空き家があるよ」などという情報も集まると役立ちますね。

 

全国の空き家の8割は活用可能な状態だけど空き家所有者の7割は売却や賃貸に向けた検討を行っていない

 

空き家所有者がインターネットやソーシャルメディアを駆使して積極的に売却や賃貸などの流動化に向けて行動していればどんどん空き家活用は進むと思います。しかし、全国の空き家の8割は活用可能な状態にもかかわらず、空き家オーナーの7割は売却や賃貸に向けた具体的な行動や検討も行っていません

参照記事:地方でも都市部でも空き家が増加。なぜ増える?どんな問題が生じる? | スーモジャーナル - 住まい・暮らしのニュース・コラムサイト

 

空き家所有者は流動化(売却や賃貸に出すこと)に対し消極的・保守的というのが現状です。

 

空き家所有者に”空き家活用の実例”を知ってもらう

 

しかし、空き家を活用して新しいサービスや価値を生み出し、利用者や地域社会に貢献している実例は探すとたくさんあります。

 

空き家をシェアハウスに。

その空き家、シェアハウスとして活用してみませんか?(空き家活用事例紹介) - 空き家の活用で社会的課題を解決するブログ

「京都×空き家×まちづくり」〜京都だからできる空き家活用の可能性、空き家をきっかけとしたまちづくり〜2014年6月7日イベントレポート4/8シェアハウスHASKA御所東 - 空き家の活用で社会的課題を解決するブログ

空き家を芸術家の居住・制作・発表の場に。

「京都×空き家×まちづくり」〜京都だからできる空き家活用の可能性、空き家をきっかけとしたまちづくり〜2014年6月7日イベントレポート3/8東山アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS) - 空き家の活用で社会的課題を解決するブログ

空き家を遍路宿に。

”空き家を遍路宿に”四国発お遍路文化で地域活性化(空き家活用事例紹介) - 空き家の活用で社会的課題を解決するブログ

空き家を週末ギャラリーに。

”空き家を週末ギャラリーに”出雲大社で参拝した後は近所の「ギャラリー記田屋」で島根の工芸品を眺めながらお茶しよう(空き家活用事例紹介) - 空き家の活用で社会的課題を解決するブログ

 

空き家所有者としては実例も知らないまま空き家を流動化するのはハードルが高いわけです。「こんな活用方法があるんだ」っていう新鮮な発見を得てからでないとなかなか踏み切れないのも無理はありません。

 

インターネットとソーシャルメディアを駆使して”個人間で空き家をシェア”

 

全国各地の空き家活用の実例の検索や空き家を活用したい人・団体とのマッチングについてはインターネットとソーシャルメディアが力を発揮します。 インターネットとソーシャルメディアの発達で空き家はもとより車、自転車など「モノ」「サービス」「キャパシティ(余力)」を個人間で共有することが格段に容易になりました

 

こうしたシェアリングビジネスは、ソーシャルメディアの発達により、企業と個人の間の取引(B2C)だけではなく、個人間でも取引を可能にする「P2Pシェアリング(peer to peer sharing)」という新しいモデルへと発展し始めています

MBA講座:SNSの発達で車や部屋のシェアサービスが広がる (BizCOLLEGE) - Yahoo!ニュース

 

しかし、そもそもインターネットやソーシャルメディアを使いこなしていない人も多いです。こうした層に対してどのように空き家活用の提案をしていくのか試行錯誤が続きそうです。

 

「Google earth」などの「ARアプリ」を駆使して空き家活用データを「ビジュアル化」

 
空き家の増加といった地域の課題をデータ化し「Google earth」などの「AR(拡張現実)アプリ」を駆使して地域課題を「可視化」しようという取組が横浜で始まりました。
これを駆使することで空き家の位置や状況、数などのデータが一目瞭然になります。誰が見ても一目で理解出来るので、インターネットやスマートフォン、SNSに普段親しんでいない人でも取っ付き易いです。
 

 

「空き家問題」ってぶっちゃけ「何が問題なの?」「別に空き家のままでよくない?」っていう意見が多いです。しかし、人口減少と高齢化などでどんどん空き家が増加することは不可避。現在全国の住宅の7軒に1軒(戸建ての一軒家、アパート・マンションの空き室など)は空き家状態です(平成20年住宅土地統計調査)。

 

2050年には日本全体で無居住地域が現在の2割減、日本全体の6割の地域で人口が半分に減るなんていう国土交通省の試算も今年3月に発表されました。これは衝撃です。

参照記事:日本の6割の地域が無人に? 2050年、日本の人口は9700万人 国交省試算

 

遅かれ早かれ直面する課題である「空き家問題」。ならば傷は浅いうち(少なくともあまり問題だと思われていないレベル)から取り組むべきです。いつやるの?・・今でしょ!

 

”課題先進国”日本は今後同じような課題に直面するであろうアジアやヨーロッパの諸外国の「ロールモデル」と成ることが求められています。「ピンチをチャンスに」変えていきましょう!

 

日本は世界一の少子高齢化で、2050年には人口の4割が高齢者という人類史上かつてない社会が、どの国よりも早く訪れます。まさに社会課題山積みの「課題先進国」です。しかし、課題先進国であると同時に、どこの国よりも早くその課題を解決し、課題解決策の輸出国にもなり得ます。この前人未踏の問題を解決するチャンスが私たちの世代にあるのです。それができれば次に少子高齢化を迎えていく韓国や中国、シンガポール、アジア諸国、ヨーロッパに範を示していくことができます。

30代こそピンチをチャンスに変える世代 | WEB第三文明