空き家グッド

空き家、空き室、空きビル、空き店舗、空き倉庫は問題ではなく可能性!空き家を活用して社会的課題を解決し、新しい街のコンテンツに生まれ変わらせる。そんな観点から書いているブログです。

「親家の空き家」の活用・管理市場はブルーオーシャン(今のところ)

将来、誰もが悩むことになる「親家」の活用や管理について考えていますか?

 

「空き家」と一口に言っても、借り手が見つからない賃貸だったり、家主が高齢者施設に入所して空き家になったりとさまざまです。具体的に「空き家」には4種類あります

 

  1.  別荘やセカンドハウス的な利用により普段空き家となっている2次的住宅

  2. 賃貸住宅として運用しているものの空き室が長期化しているもの

  3. 売却するために空き家として放置されているケース

  4. 親が年老いて介護施設や老人ホームに入所するとか、息子や娘と2世帯同居し親家が空き家になっているケース

住環境研究所、増える親家空き家の実態に関する調査を実施 | スーモジャーナル - 住まい・暮らしのニュース・コラムサイト

 

平成20年住宅・土地統計調査(総務省)によると、2008年10月1日現在、総住宅数が5,759万戸。そのうち13.1%の757万戸が空き家。これを上記の4種類に当てはめてみると、

 

  1. 別荘など「2次的住宅」41万戸
  2. 「賃貸用」413万戸
  3. 「売却用」35万戸
  4. 「その他住宅」268万戸

そもそも「空き家問題」とは? - 空き家の活用で社会的課題を解決するブログ

 

1998年→2008年の10年間で増加率が高かったのが4の「その他住宅」です。「賃貸用・売却用」が1.27倍なのに対し「その他住宅」は1.47倍。今回、「その他住宅」に含まれる「親家の空き家」にスポットを当てた実態調査が行われました。今後、少子化・高齢化・人口減少で空き家の増加が加速化すると「親家の空き家」の活用や管理の問題は避けては通れないです。

 

積水化学工業株式会社住宅カンパニーの調査研究機関である株式会社住環境研究所(東京都千代田区)は、このほど「増える親家空き家の実態」に関する調査を行った。

住環境研究所、増える親家空き家の実態に関する調査を実施 | スーモジャーナル - 住まい・暮らしのニュース・コラムサイト

 

「親家の空き家」は長期化していて、利用と放置は半々で、親が存命でも空き家になるケースが多い

 

相続した親家をどのように利用しているのか、親家の管理はどのようになされているのか、親家空き家を今後どのように利活用していこうとしているのかを探ることを目的に、親家が空き家となっている50〜60代を対象にインターネット調査が行われました。

 

(1)「親家」が空き家となっている期間

親存命の場合でも親死亡の場合でも3年以上が半分以上です。「親家空き家」の期間が長期化しています。

(2)「親家」の利用状況

これは、利用と放置が半々です。利用の中で一番多いのは「物置、トランクルーム」。次に「法事、お盆など、親戚が集まるときに利用」「セカンドハウス、別荘」と続きます。なんかどれももったいない使い方ですね。もっと他に面白い使い方や使い道がありそう。そして半分は放置ということで、これこそもったいないです。

(3)親存命でも増える「親家空き家」

親が80歳近くと高齢になってくると2世帯居住や介護施設・高齢者施設に入居するケースもあるので、親存命でも親家が空き家になるケースは増えているそうです。でもそもそも特養とか高齢者施設に入りたくても入れない「待機高齢者の問題」もあります。

 

「親家」を空き家にしている理由は「荷物の整理などが億劫」「親名義であるため勝手に処分できない」など

 

(4)「親家」を空き家にしている理由

理由は様々ですが、多いのは「荷物の整理などが億劫で先延ばしにしている」で次に「先祖代々の仏壇などがあり処分できない」「実家を処分するには気持ちの整理がつかない」「資産価値が低く処分できない」「将来自分や親族が居住する予定」などです。どの理由もズルズル空き家状態のままにしている感じです。これはどこかでスパッと頭を切り替えて、「親家」の土地や建物を資産運用していく発想へと方向転換することが必要だと思います。荷物の整理などが億劫ていうのはよくわかります。それこそソーシャルメディアクラウドソーシング活用して片付け手伝ってもらったりって出来るかなと思ったり。あと、親存命で親家が空き家になった場合「親名義であるため勝手に処分できない」というのも多かったです。これは事前に親子間で話し合っておくしかないですね。

 

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(画像引用元:どうすれば喧嘩にならない? 親の家を片付ける方法 | スーモジャーナル - 住まい・暮らしのニュース・コラムサイト

 

「親家空き家」管理の頻度は親家との距離による、空き家管理サービスの利用は低調

 

(5)空き家管理は大きな負担

親家空き家の管理は親家が”別の県”だと「半年に1〜数回」「年に1〜数回」が半数を超えています。親家が”同一県内”であれば「月に1〜数回」「週に1〜数回」が半数以上になります。親家まで遠いだけで管理が遠のくのは当たり前です。時間かかるし、交通費もかかる。そして体力も消耗します。

(6)負担に思う空き家管理の内容と欲しい空き家管理サービス

負担に感じる空き家管理の内容は「庭の世話」が一番多く、次に「通風や換気」「室内の清掃」などが上位で、必然的にこれらの空き家管理サービスのニーズはあるという結果です。

(7)空き家管理サービスの利用状況は低調

親家空き家の管理を負担に感じていても空き家管理サービスの利用は少なく、利用経験があるのは5%程度です。これは”空き家管理市場”がこれからますますニーズが増す兆しを表しています。

なお、空き家管理サービスはNPOや民間会社で最近続々と出てきています。

”空き家問題解決”はNPOセクターの主戦場(空き家管理に取り組むNPOの事例紹介「NPO法人空家・空地管理センター」) - 空き家の活用で社会的課題を解決するブログ

東急リバブル、空き家巡回サービス『空き家スマイルサービス』開始 (SUUMOジャーナル) - Yahoo!ニュース

テイクス、「自分でする、空き家管理の方法」を公開 (SUUMOジャーナル) - Yahoo!ニュース

 

少なくとも4割は「親家空き家」の活用意向を持っている

 

(8)空き家放置現状維持派が過半数

「親家空き家」の今後5年程度を想定した活用については「そのまま空き家にしておく」「現状の利用方法を継続」が大半です。かたや活用意向があるのは4割。少なくともこの活用意向をお持ちの4割の層は”空き家活用市場”のニーズがあります。そして空き家放置現状維持派の親家空き家オーナーさんに対しても”空き家活用提案”を積極的かつ効果的に行っていくことで親家空き家活用への道が切り開かれると思います。

 

結論、いかに”空き家現状維持派”を空き家活用へと振り向かせるかが腕の見せ所

 

親家をたとえ利用していても「物置やトランクルーム」だったり「年に数回の行事用に使用する」とか非常にもったいない、土地・建物の利活用の潜在能力を使いこなせていないように思います。工夫次第でデッドスペースを活用して何か新しい価値を生むことが出来る。千差万別な親家空き家のオーナーさんに対し、現在の利用状況や今後の活用や管理についての考え・意向を聞き取った上で最適な活用・管理提案を働きかけていくことが重要です。

 

今後直面する課題である「親家の空き家問題」。空き家活用も管理もまだまだサービスを扱うプレイヤーは少ない・そこまで目立っていないので、サービスを立ち上げるなら今なのかなと思いました。