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空き家グッド

空き家、空き室、空きビル、空き店舗、空き倉庫は問題ではなく可能性!空き家を活用して社会的課題を解決し、新しい街のコンテンツに生まれ変わらせる。そんな観点から書いているブログです。

”自分たちが社会的課題解決の当事者として自前で解決していくというスタイル”が今後ますます必要になる

書庫 書庫-僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 荻上チキ

自分たちが社会的課題解決の当事者になる

 

空き家問題に限らず就労や子育て、社会保障など様々な社会的課題が横たわっています。そしてこれらの社会的課題の解決のためにはこれまで通りのアプローチを繰り返していても一向に前進しません。

 

具体的には政治行政の動きを待っている、政治行政に「こうしてほしい」「ああしてほしい」と言うだけでは時間ばかりが過ぎていくだけです。

 

”自分たちが社会的課題解決の当事者として自前で解決していくというスタイル”が今後大きな意味と役割を持つようになると思います。

 

荻上チキさんの僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想 (幻冬舎新書)では「NPO」や「社会起業家」について解説しています。

 

NPO社会起業家の人たちの動きは、従来の「政治に対して”外”から異議申し立てをしていく」というものではなく、「自分たちが、自前でソリューションを出して、自前で解決していく」という新しい動きです。

僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想 (幻冬舎新書)p200

 

社会で活躍しているNPO社会起業家のソーシャルビジネス

 

例えば、認定NPO法人フローレンスは病児保育やひとり親支援、待機児童、被災地支援、そして働き方の問題についてまでも独自のアイデアで課題解決に当たっています。

 

貧困者の自立生活をサポートするNPO法人自立生活サポートセンターもやいはホームレス状況に置かれている人に対しアパート入居に際して連帯保証人を引き受けたり、共通の課題を抱える当事者同士の交流を通じて社会的な孤立状態の解消に取り組んでいます。

 

自殺問題に取り組んでいるNPO法人ライフリンクは「生き心地の良い社会」の実現を目指して「つながり」をキーワードにした自殺対策に取り組んでいます。

 

これらのNPO社会起業家に共通しているのは目の前の社会的課題を一つずつ解決していくとともに政治行政にも関わっていることです。認定NPO法人フローレンスの駒崎弘樹さんは子ども・子育て会議などの委員として政府の内側から制度の構築に取り組んでいます。NPO法人自立生活サポートセンターの湯浅誠さんとNPO法人ライフリンク清水康之さんも内閣府参与として政府の内部から制度設計に携わっています。

 

自らロールモデルを創造していく活動

 

このようにNPO社会起業家は政治行政の取組を待たずに自ら当事者として社会的課題に立ち向かっています。政治行政に異議申し立てをするだけではなく、具体的な解決方法を提示し、それを実践してやがて政治行政をも変えていくというプロセスが多様な社会的課題の解決のために必要です。

 

安定成長下での市民運動のイメージといえば、中央に対して異議申し立てをするというものでした。しかしこれからは、端的にいえば、「国はノロノロしか変わらない。ならば自分たちでモデルを作って実行し、結果が出たら国にもそれをやらせる」という発想が重要になってくるようです。

それは、従来のロビイストのイメージともまた違い、「自分でやり、後ろ姿を見せ、そして、その後ろを政治家についてこさせる」くらいのスタンスのものだと思います。

僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想 (幻冬舎新書)p202

 

今ある状況の中で出来ることを探して自らがパイオニアになるような動きがやはり面白そうです。 全国で空き家問題に取り組むNPO社会起業家がいます。こうした方々の取組を参考にしつつ自ら事業を立ち上げ仕掛けていくことが重要だと荻上チキさんの本を読んで思いました。

 

 

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