マチノヨハク

空き家を活用して新しい価値をつくる

立川のまちづくりと空き家活用ビジネスの可能性

駅前にも空き家・空き店舗がちらほら

 

立川市では現在、目立った空き家活用ビジネスや空き家対策はなされていないように見えます。しかし気になる空き家・空き店舗・空きテナントは駅前500メートルの徒歩圏内でもよく見かけます。

 

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駅前は商業施設が充実しているので空き家というより空き店舗のほうが目立ちます。

 

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ここの空き店舗は電気メーターも止まっていました。こうした空き店舗しかり空き家が(駅前の一等地にも関わらず)何にも使われずに放置されているのはなんとももったいないです。そして、放置が長引けば建物の劣化などに伴い近隣への悪影響といった問題も発生してしまいます。

 

立川市の空き家の現状

 

人口約18万人の立川市。平成20年版住宅・土地統計調査(最新の平成25年版の結果は来年3月に公開されると思います)によると住宅総数は85,970で居住世帯数は76,050です。空き家総数は8,780戸でその内、賃貸用の空き家は6,090戸、その他の個人住宅の空き家は1,430戸です。何か場所を探している人と空き家とを結びつけることが出来ると空き家オーナーも空き家利用者も地域・街もそれぞれメリットが生まれます。

 

大規模商業施設開発が次々と!

 

今年4月にIKEAがオープン。

 

 

ららぽーとも来年秋オープン予定。

 

 

さらにコストコも出来るとか。開発が集中しています。

 

さらに、第一デパートが更地になり、そこへヤマダ電機と野村不動産のマンションが建設されています。完成予定は2016年7月だとか。

 

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大型クレーンが2本見えます。ここに建つマンションは相当利便性が良いのでかなり高額だと思います。景気がいい話ですが、2020年から本格的に世帯数減少してきますので、こういった大規模開発も東京オリンピックまででしょうか。空き家の増加が社会的課題として騒がれだしている中でこの大規模開発。都内だと他には品川とか一部のターミナル駅になっている街限定なのかなと思います。

 

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画像引用元)東南側は飲食店がたくさん。北側は大規模開発中。西側は学習塾撤退など空き家が多い立川シェアオフィスTXTの北池さんがおっしゃっていました。

 

新陳代謝を繰り返す街「立川」

 

戦後は基地の街から始まって、現在は商業の街へ進化しているのが立川です。ファーレ立川のアート計画アニメ聖地としての立川など歴史や文化といったソフトパワーも受け入れる多様性も備えています。そして地元食材を扱っているお店が多かったりするのも魅力だそうです。

 

大手予備校の代ゼミが2015年度末までに全国にある7割の校舎を閉鎖するということがニュースになりました。立川校は閉鎖する予定とのことで、閉鎖後はどのような用途で活用されるのか気になります。

 

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空き家活用ビジネスの可能性

 

立川市における賃貸用と個人住宅の空き家率は約10%です。前述の大規模開発が呼び水になるのか、少なくとも2020年までは住む人や働く人、遊びに来る人も増えて行きそうです。しかし問題は2020年以降。人口減少が前提の縮小が前提のまちづくりのモデルがどの街でも必要になってくると思います。そのまちづくりの中核をなすのは既存物件である空き家・空き店舗などを上手くシェアして回していく仕組みを当たり前にしていかないといけないなと思ってます。

 

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