明治生まれの町家をゲストハウスに
石川県金沢市大手町に築115年以上の町家が大改装の末、ゲストハウスとしてオープンしています。地元出身の20代の夫婦が手がけました。
大手町1丁目の築115年以上という町家が、安価な宿泊を提供する宿屋「ゲストハウス」として生まれ変わる。県内出身の若夫婦が空き家となっていた町家の情緒ある外観を残しながら、しゃれた宿泊施設に改装した。ゲストハウスは長期滞在する外国人から人気を集めており、海外からの誘客にも一役買う。
8月28日にオープンしたばかり!ということでこれからが楽しみですね。
(画像引用元)ゲストハウス白さんのブログから。ほかにも素敵な内装の写真がたくさんありました)
吹き抜けが!
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庭も雰囲気あります。
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客室。近日中にそれぞれのベッドにカーテンがつくそうです。
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個室と相部屋の計4室があり、長期滞在を想定してキッチンや洗濯機などを備える。宿泊費は相部屋が1泊3500円、個室が4500円からとなっている。
補修すべき箇所は補修し、新しくすべき部分は新しくする
ゲストハウス白さんのブログには今年1月から8月まで改造工事の様子が綴られています。その中で印象深いコメントがありました。
こうして、築115年という、古い古い町家の改装を進めていただきながら思うことは、ただ単に、古いから良い、古いものは味があっていい、古いものは残すべき、ということではなく、古くなったものをこの先も残し使っていくためには、手を加え、補修すべき部分は補修し、新しくすべき部分は新しくする必要があるということ。そして何より、使い続けていくことで価値、そしてその魅力が引き継がれていくのだと思いました。
そうですね。空き家だからってなんでもかんでも活用すべきではなくて、立地や建物の状態や活用のアイデアとビジネスモデルなどを考慮することが大事だと思います。ゲストハウス白さんの事例でいえば、金沢は戦争の空襲を免れたということで市街地に歴史的風情が残っています。そして国内外から多くの観光客が訪れるため、いい感じの空き町家を改装してゲストハウスとして経営していく。こういうストーリーは説得力があります。来年3月には北陸新幹線開業で東京から最速2時間半で行けるようになります。
(画像引用元)このぐらいのレベルの改装は職人さんに任せた方がよさそうです。
(画像引用元)出来る範囲でDIYしていくのがいいですかね。
ところでゲストハウスとシェアハウスってどう違うの?
これはちょっと調べましたが、”実は明確な定義はない”です。一般的なイメージとしてはゲストハウスは旅行用、シェアハウスは宿泊用という感じはありますが、そんなに定義にこだわる必要もないかなと。でもゲストハウスのほうがよりお客さんの回転(循環?)が早そうです。ゲストハウスの大きな魅力は宿泊客同士のコミュニケーションや情報交換、アットホームな雰囲気などで、これはシェアハウスともかぶっています。
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2014年8月28日、オープンいたしました! | Guesthouse 白