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空き家を活用して新しい価値をつくる

まず1軒の空き家を借りてみることから始まる街の賑わいづくり【空き家プロジェクトnanoda】(空き家活用事例紹介)

まずは空き家を借りてみる

 

また生き生きとした空き家活用事例を見つけました(前から存在は知っていましたが)。今回、その取組がlogmiに掲載されています。

 

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39歳・元ナンパ師の市職員が挑戦する、すごく真面目でナンパな「地域活性化」の取り組み | ログミー[o_O]

 

長野県塩尻市の職員である山田崇さんは勉強会を通じて商店街振興を考えようとなりましたが、商売もしたことがなければ、実際に(空き家に)住んだことも無いなかで効果的な商店街振興策はわからない。議論していてもしょうがいないということで、現場に出てまず1件の空き家を借りてみようということでこの取組がスタートしたそうです。

 

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空き家プロジェクト nanoda - Shiojiring シオジリング

 

塩尻市職員の有志が月1,000円を出し合い、家賃11,000円の空き家を借りて、メンバー同士で共同運営しているそう。

 

塩尻市の中心地に位置する大門商店街の空き家を、月11,000円で家主から借り受け、家賃や光熱水費、修繕費、活動費などを、塩尻市役所職員の有志を中心としたメンバーが1人月1000円払うという方法で、共同運営されています。

空き家から始まる商店街の賑わい創出プロジェクトnanoda 代表 山田 崇 | いなか仕掛人|いなかパイプ

 

商店街の人たちと朝食を食べる

 

4年間空き店舗になっていた築50〜60年の空き店舗を借りてまずやったことは「出勤前の平日7時〜8時の間、空き店舗のシャッターをただ開けること」でした。その後、商店街の人たちと朝食を食べるインデントを企画。色々な人を巻き込み、賑わいを生み出しています。

 

週末に朝食を食べるイベント「朝食なのだ」は精肉店やパン店などの店主を巻き込んだ。地元産の野菜と豚肉を使ったカツサンドや、地元農家から仕入れた朝取り野菜のジュースなど毎回、趣を変えて実施した。 

日本農業新聞 e農ネット - 商店街を活性化(市職員) 長野県塩尻市 山田 崇さん(39)

 

月1の”ワインの日”に塩尻の名産品であるワインを飲む

 

”塩尻ワイン”が名産品だそうで、日本ソムリエ協会が定めた毎月20日の「ワインの日」に空き店舗「nanoda」に集まり、塩尻ワインを飲むそうです。

 

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空き家プロジェクト nanoda - Shiojiring シオジリング

 

空き店舗のお掃除

 

一番力を入れているのが商店街のシャッターが閉まっている店舗の清掃活動です。空き店舗オーナーさんが何に困っているのかを聞くことが重要のようです。

 

一番力を入れている「掃除なのだ」は、大門商店街のシャッターが閉まっている店舗を訪問し、お話を聞き、どんなことに困っているのかを考え、メンバーが自主的に清掃活動をしています。

空き家から始まる商店街の賑わい創出プロジェクト nanoda | ここから、 

 

グランボルツ教授の「計画的偶発性理論」

 

「個人の8割のキャリアは、予想していない偶然の連続によって形成される」というスタンフォード大学のグランボルツ教授の「計画的偶発性理論」。偶然の連続がキャリアを決めてというものです。山田さんはこの理論とナンパを結びつけてみて、そして空き店舗で街の賑わいを生み出す現在の活動へと共通点を見い出しています。

 

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39歳・元ナンパ師の市職員が挑戦する、すごく真面目でナンパな「地域活性化」の取り組み | ログミー[o_O]

 

好奇心、持続性、柔軟性、楽観性、冒険心といった行動特性。これはナンパにも共通するし、空き店舗活用にも共通すると。

 

まとめ

 

ちょっとした好奇心や冒険心から始めた空き店舗活用、柔軟に地域に溶け込み、上手く行かないときも楽観し、粘り強く続けること、そして地域を巻き込み、いつのまにか人が集まってくる。そんな好循環が起きている気がします。

 

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空き家から始まる商店街の賑わい創出プロジェクトnanoda 代表 山田 崇 | いなか仕掛人|いなかパイプ

 

空き店舗になった空間を若者が管理しながら住んだり、何かの活動をしたり、イベントスペースや展示スペースとして活用したりと、面白いことがたくさん起きています。とりあえず出来ることから(空き店舗を借りる)始めてみることの大切さを教えてもらえたと思います。

 

TED×Sakuに出ている山田崇さんの動画を貼付けておきます。これを見るとナンパって簡単かもと思えます。

 

 

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日本農業新聞 e農ネット - 商店街を活性化(市職員) 長野県塩尻市 山田 崇さん(39)

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