ついに空き家活用を描いた漫画が出ました!「0円で空き家をもらって東京脱出!」。
さらば!都会で消耗する生活
つるけんたろう、熊本出身、30歳。
漫画家をめざして上京したものの、まったく芽が出ず、
絵に描いたような東京貧乏ライフを送っていた。
が、ひょんなことから広島県尾道の空き家を0円でゲット!
地元の人と助け合い、自ら左官作業で家を直して住む、
そんな地方移住ライフをつづったコミックエッセイ
漫画家のつるけんたろうさんは2000年から東京の郊外・国立駅近くの安アパートに住んで貧乏漫画か生活を送っていました。しかし、東京での暮らしも時間ばかりが過ぎて、「モヤモヤとした不安」に襲われるようになってきます。
そんな中、尾道に移住していた大学時代の友人からの電話で尾道では空き家を安く借りて、しかも海が見えて眺めがいい家での生活を楽しんでいることを知ります。
そして2008年3月に当時つき合っていた現在のお嫁さんと尾道へ移住します。ひとまず友人宅で居候して「尾道空き家再生プロジェクト」のTさんのアドバイスを踏まえて空き家の探索が始まります。
世間には出回らないウラ物件を0円でゲット
坂と石段と路地ばかりの斜面値には古い家が建ち並び、車も入れないんですね。高度成長期以降、若い世代が次々に都会へ出て行き、空き家の増加が問題になっているそうです。
(画像引用元)なるほど、斜面地にたくさん家がありますね。
不動産屋では扱っていない空き家がとても多いということで、実際に歩いて探したつるさんたち。荒れた空き家や廃屋のオンパレードだったそうです。
ようやく気に入ったレトロな空き家を見つけ、近所の方に聞いてみると持ち主に連絡を取ってくれて、持ち主から連絡をもらい、「譲渡」してくれるという話に。
坂の上の地区は今の建築基準法では新築が建てられなかったり、他の土地利用も難しいということで、どうせならそのまま誰かに住んで利用してもらいたいという持ち主も多いそうです。
家と土地代を0円でゲット、これはすごい。でもこっからなんですよね、大変なのが。箇条書きで書いて行くと、
- 残された家財道具やゴミの片付け
- 寝れる部屋を確保するための左官作業(漆喰塗りなど)
- トイレ、台所など水回りの再生
- もともと山林を開拓した土地柄、隙間からネズミやヘビなど、様々な生き物が侵入してくるetc
こういった困難を尾道で出会った人たちに助けられながら乗り越えて行きます。空き家をDIYで改修するには大工さんの技術が欲しいですね。どうやって乗り越えていったかは漫画をご覧ください。
空き家を卓球場に
尾道では空き家を利用して若い人が店を開きやすいので「やるやらない」の話がよく持ち上がるそうです。つるさんは「場末な感じの卓球場」がやってみたいと笑い話だと思っていましたが、数ヶ月後、改装可能な空きアパートを「尾道空き家再生プロジェクト」のTさんが見つけてきてくれて実現に向けた動きがスタートします。
空き家をゲストハウスに
そして「尾道空き家再生プロジェクト」も活動資金が必要ということで、収益事業に乗り出します。空き家を再生して素泊まりで平均3000円という低価格のゲストハウスにするという計画です。
まとめ
とまぁ住む場所を変えることで大げさに言えば人生を変えたつるさん。あとがきにも書いてありますが、自分で決めた(例えば仕事など)のに、どんどん窮屈になっていったりつまらなくなってくるってこともありますよね。そんなときはいっそのことそこを飛び出してみるのも面白いのかなと思います。
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街元気 | 中心市街地活性化まちづくり情報サイト【まちをつくる仕事】豊田雅子さん(NPO法人尾道空き家再生プロジェクト代表理事)後編