空き家グッド

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”下宿先をクラウドソーシングで探す”高齢者の空き部屋と下宿先を探す学生とをマッチングする「下宿らうど」

高齢者の持ち家の空き部屋を若者に貸す

 

以前読んだ三浦展さんの本の中で「所得が多くない若者と都心近くで広い土地と家を持って一人暮らししている高齢者はたくさんいる」「そうした高齢者の自宅の空き部屋を若者に貸せばいいんじゃないか」というような提案がありました。これは単純に素敵なアイデアだなーと思っていたのですが、これを実現しているウェブサービスをたまたま見つけました!

 

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画像引用元

 

そのサービスは「下宿らうど」。下宿先をクラウド(群衆)ソーシングで見つけようということですね。

 

若者と高齢者双方が抱える問題を解消する

 

地方から都市部の大学へ進学したり、働きに出たりするときにまず必要になるのが”住まい探し”ですね。そしてネックになるのが”高い家賃”です。

参考記事:都心は家賃が高い→出産を機に郊外に引っ越し→職場が遠くなる→少子化 : まだ東京で消耗してるの?

 

また、奨学金返還をめぐる訴訟件数が2012年度までの8年間で100倍に増えている(6193件)など、卒業後も不況などで安定した収入を得られず奨学金の返済が滞るといった問題が発生しています。

 

高齢者側に視点を移すと、言わずもがな高齢化は進むのですが、特に「単身高齢者世帯の増加」の問題点が先鋭化してくると思います。国立社会保障・人口問題研究所の推計調査によると2035年時点での65歳以上は約3740万7千人と見込まれていて2割以上が単身世帯になる予測が出ています。

 

また、高齢者の86%の方が老後生活に不安を抱えており、85%の方が”老後の生活資金”、55%の方が”自身の健康”に不安を抱えています。

 

若者と高齢者、双方が抱える問題を一気に解決するようなサービスが「下宿らうど」です。

 

「親元を離れる学生」と「空き部屋を持った高齢者」をクラウドマッチング

 

今年5月に事業を始め、現在約160件の物件を登録し、約40人が契約したそうです。

 

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下宿らうど 全国の空き部屋を活用して学生の下宿体験を促進する 日本唯一のクラウドソーシングです。

 

学校の近くで検索可能です。

 

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下宿らうど

 

安さで選ぶならこちら。

 

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下宿らうど

 

空き部屋を登録すれば”新しい住人”と暮らすチャンスがあるのと副収入が得られます。

 

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下宿らうど

 

インターネットでの部屋登録は高齢者にとってハードルが高いか

 

最大のネックは「空き部屋を持った高齢者がインターネットを使って登録してくれるかどうか」です。年齢が上がれば上がる程ネットリテラシーを持った方は少なくなる傾向です。この課題について、電話サポート、分かりやすいウェブデザインなどで対処していくようです。

 

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下宿らうど 全国の空き部屋を活用して学生の下宿体験を促進する 日本唯一のクラウドソーシングです。

 

でも物件の掲載件数も多く、ネットを使いこなす高齢者もたくさんいらっしゃるので、まずはそういう”空き部屋とネットリテラシーをお持ちの高齢者”が貸し手になってきます。

 

下宿を通した世代間交流がセーフティネットになる

 

このサービスを利用することで若者も高齢者も双方メリットがあります。若者にとっては安い家賃で学校や職場の近くに住めること、高齢者にとっては副収入が入ること、同居人が居ることの安心感、住宅の維持管理につながるなどです。若者と高齢者とでコミュニケーションが生まれ、買い物やゴミ出しなどを手伝うなど社会貢献性もあります。

 

今年度中に100件のマッチングを目指しているそう。「下宿らうど」を運営するソーシャルクラウド株式会社の井上諒さんはまだ20代。今後が楽しみです。

 

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「日本一の社会問題を根本から解決したい。」クラウドマッチングサービス“下宿らうど”はインドネシアで開発 | SEKAI LAB TIMES(セカイラボタイムス)

 

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