DIYの今とこれからを語る
さて今回でリノベーションEXPOのイベントレポートはラストです。10月31日に行われた「DIY女子×HandiHouse project」についてまとめます。DIYを実践して自宅をカスタマイズしている「DIY女子」と、それぞれが建築事務所で独立しているメンバーが集まって設計・施工を施主と一緒に作って行こうという「HandiHouse project」とがDIYの今とこれからを語るという企画です。
【「DIY女子」×「HandiHouse project」公開対談】
電ノコにドリル、プロ顔負けの工具を操るDIY女子。
日曜大工のお父さんに教わった?昔から図工が得意?
いいえ、違うんです。自分らしい暮らしを求めていたら自然と手が動いていただけ。建築のプロである「HandiHouse project」のメンバーは、そんなDIY女子たちをどう見ているのか!
業界の寵児HandiHouse projectが、DIYを実践し暮らしに取り入れた女性とともにDIYのいま、そしてこれからを語ります。
これは対談なのかお見合いなのか、それとも決闘なのか。DIY好きもそうじゃない方も、自分らしいくらしのありかたについて聞きたい方、議論したい方は是非ご参加ください。
当日の飛び入り参加大歓迎!
(詳細随時更新中)【登壇者】
石井 佳苗(ライフスタイルのDIYフロンティア、Love cusomaizer主宰)
竹沢 愛美(R不動産toolbox)
木村 かさね(無謀すぎるDIYOL、DIY RECIPE運営企画)
加藤 渓一(HandiHouse project)
中田 裕一(HandiHouse project)
山崎 大輔(HandiHouse project)
【モデレーター】石川唯
当日の様子。
”ライフスタイルをDIY"女性のためのWebマガジン「Love customizer(ラブカスタマイザー)」
まずはスタイリストの石井佳苗さんからは「DIYは大げさに捉えられすぎている」とおっしゃいます。インテリアだけでなく衣食住といったライフスタイル提案に至り、「女性に向けて、インテリアや暮らしのアイデアやヒントになる魅力的な事例のご紹介や、小さな工夫で『ライフスタイルのDIY』を提案するWEBマガジン」を主宰されています。
love customizer “ライフスタイルをDIYする” インテリア好きDIY女子の為のウェブマガジン
DIYは日常的なもの、何も特別なことではない。という軽やかな感じが印象的でした。石井さんは2010年に横須賀に引っ越して中古住宅を購入されたそう。自分好みにリノベーションして住んでいます。
「わたしにとって、暮らすためのDIYなんです。
だから大げさなものは作らないし、
ちょっとした小さな手作りなんですよね。
お裁縫やお料理のように、暮らしやすさの為に
気負わずやっているんですよ。」特集│フィットする暮らしのつくり方vol.02 -石井佳苗さん編 第1話『自分らしいキッチンをつくる』 – 北欧雑貨と北欧食器の通販サイト | 北欧、暮らしの道具店
(画像引用元)
DIYで自分らしいキッチンを作っています。レトロなタイル、壁の色も自由に変更、ブリキの板を丸めて作ってもらったレンジフード、食器の収納、自由に打ち付けた棚など、アイデアと工夫で自分らしい空間をDIYされています。
書籍も出されています。
「簡単! インテリアDIYのアイデア Love customizer」
- 作者: 石井佳苗
- 出版社/メーカー: エクスナレッジ
- 発売日: 2013/04/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (3件) を見る
”自分の空間を編集していくための道具箱”「R不動産toolbox」
次にR不動産toolboxの竹沢愛美さんはJR目白駅近くにある築45年のマンションをDIYでリノベーションされています。改装OK、現状回復不要の賃貸住宅。いわゆる「カスタマイズ賃貸」です。壁や天井の塗装、床張りなどFacebookで友人たちを集めて協力してDIYリノベーションしたそうです。
「カスタマイズ賃貸」満室 床も壁も自分好みに :日本経済新聞
そして竹沢さんの所属されている「R不動産toolbox」はリノベーション業界では知らない人はいないだろう、あの「R不動産」です。最近書店でR不動産関連の特集をよく見かけます。「R不動産toolbox」を使えばDIYリノベーションに必要な様々なアイデアや素材のほか工事も頼めます。
”普通のOLが一人暮らしを機にDIYにトライ”「DIY RECIPE」
現在社会人5年目で大学も建築系ではなく普通の大学を卒業された木村かさねさんは非常に思い切っています。一人暮らしをしたいということで色々調べて「DIYP」という改装可能な賃貸物件サイトを見つけます。
DIYP - Design It Yourself Project-
そしてウェブサイトなどで色々調べて物件を決めた後はホームセンターの「コーナン」や「ハンズ」、次に紹介する「HandiHouse」「R不動産toolbox」などを利用してDIYリノベーションしていきます。めざましテレビに取材されたそうです。
そして現在は「DIY RECIPE」という世界中のブログから選りすぐりのDIYのアイデアを紹介するウェブサイトを運営されています。
DIY Recipe | 世界中のブログから選りすぐりのDIYアイデアを
”責任を与えて本気になってもらう”施主と一緒に家づくり「HandiHouse project」
最後に、工事に施主を巻き込んで一緒に手を動かし、プロセスも丸ごと楽しもうという新しいスタイルの家づくりに取り組む「HandiHouse project」の皆さんのお話。
工事に施主を巻き込んで一緒に手を動かし、プロセスも丸ごと楽しんでしまおう、という新しいスタイルの家づくりで注目を集めるHandiHouse project(以下、ハンディ)は、2014年1月で結成から3周年を迎えた。合言葉は『妄想から打ち上げまで』。その言葉通り、施主と密にコミュニケーションを取りながら、デザインから工事まで、家づくりのすべての工程を自分たちの手で行う。(打ち上げはもちろん完成した現場で盛大に!)
また、ハンディは会社組織ではなく、それぞれがフリーランスの建築屋として独立していて、プロジェクトごとに集まって仕事をする、というスタンスなのもユニークな点だ。坂田さん以外は全員30歳(坂田さんは27歳)。ハンディを始める以前は、それぞれ建築の現場でバリバリ働いていた彼らが、なぜこうしたスタイルに行き着いたのか、日々どんなことを考え、手を動かしているのか、聞いてみた。
設計から施工まで施主と密にコミュニケーションを取り、一緒にものづくりするプロセスを「ものづくりコミュニケーション」とおっしゃるHandiHouseの加藤さん。東ティモールでコーヒーショップを作ったときに、現地の大工さんと一緒に家づくりの作業をすることで仲良くなって行く、一つのチームになっていくことを「ものづくりコミュニケーション」という言葉で言い表しています。
そして家づくりの過程は「ライブ」のようだという言葉も印象的です。施主も一緒に実際に手を動かすことで責任を与えて本気になってもらうということです。
まとめ
今回はDIYリノベーションって身近でやろうと思えばいつでも出来るんだということを教えてもらった気がします。DIYの情報はネットでいくらでも調べられますからね。とりあえず「DIYP」などの改装可能賃貸物件サイトでいい物件を探そうと思います。
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