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空き家グッド

空き家、空き室、空きビル、空き店舗、空き倉庫は問題ではなく可能性!空き家を活用して社会的課題を解決し、新しい街のコンテンツに生まれ変わらせる。そんな観点から書いているブログです。

墨田区で老朽空き家強制撤去へ、東京都内では2件目

東京都墨田区で老朽空き家を強制撤去

 

墨田区東向島。東京都の下町の木造密集地域。築57年の木造二階建て住居として使われていたとみられる老朽建物の強制撤去が始まっています。少なくとも3年前から空き家だったそう。

 


東京新聞:老朽物件強制撤去へ 墨田区で初めて:東京(TOKYO Web) 

 

近隣から「崩れてきて危ない」などの相談や苦情が墨田区に寄せられていました。

 

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画像引用元:東京新聞

 

墨田区は今年1月に施行された「空き家対策条例」に基づいて、防災や防犯上危険な建物の所有者に助言・指導をし、それでも改善されない場合は撤去する旨を勧告していました。そして最終勧告としての命令も行いましたが具体的な対策につながらず、強制撤去に至ったようです。

 

強制撤去は都内で2番目

 

今年5月には大田区の木造二階建ての築46年のアパートが強制撤去されました。今回の墨田区のケースは都内で2番目です。現在は空き家対策条例を制定している自治体だけがこうした強制的な措置をとることが可能ですが、空き家対策特別措置法が施行(2015年6月頃の予定)されれば全国の自治体全てで「行政代執行」という”伝家の宝刀”が使えるようになります。ただ解体費用は1軒につき100万円ほどかかります。今回の墨田区の件も約130万円の見込み。所有者に請求するようですがちゃんと支払いがあるかは微妙です。限りある財源の中で解体すべき空き家の選定も慎重に行う必要がありますし、そもそもボロボロになる前にしっかり管理したり活用したり出来るようにサポートすることが重要です。

 

お金も時間も労力もかけないと

 

自分の所有物である限り、お金や時間そして労力をかけて管理や使っていく必要があります。権利には責任も伴うし。インプットがないとアウトプットし続けられないように。この墨田区の空き家強制撤去に対して”住まいと街の解説者”中川寛子さんもブログを書いています。空き室が大半というアパート所有者との話。

 

大半は猫の話だったのだが、この階段、危なくないですか?の質問におじいさんはちょっとむっとしたように、家賃が入らない建物には金はかけられないからねえとおっしゃった。

そうですかあと機械的に答え、アパートはいろいろ手を入れなくちゃいけないから大変ですよねと続けた。
と、おじいさんは、アパートに手なんか入れても仕方ないよ~と諦めたような言い方。

墨田区で空き家強制撤去 : この世に家がある限り

 

太文字はぼくがつけました。”家賃が入らないから建物には金はかけられない”という言葉ですが逆だと思います。建物にお金や価値アップのためのアイデアや実践を行わないから入居者が来ないわけで。

 

このおじいさんに限らず、同じようなことを言う、考える高齢の大家さんを何人か知っている。

他人が住む場所に金をかけてやるなんて勿体ないみたいな考え方をする人たちで、その他人が自分にお金を払ってくれているという発想はなく、かつてその家が自分のために稼いでくれていたとも思わない

収奪できる時には絞りとれる限りに収奪して、でも、もったいないからと金はかけず、それで収益を生まなくなったら、その原因が自分にあるとは思わず、まるで自然にそうなってしまったかのように仕方ないと言い、そのまま放置、そんな感じ。

墨田区で空き家強制撤去 : この世に家がある限り

 

人も建物も寿命は有限です。限られた時間の中で輝きを放てるかは自分の資金や時間、労力といった資本を投資するしか方法はないでしょう。何もしなければ悪化の一途。チャレンジや変化こそが最大のリスク回避です。

 

まとめ

これまで通りのやり方では入居者や利用者が増えないならば、ターゲットを絞るとか賃貸するテナントを場所・時間で細切れにしたり。そして必要な改修やリノベーションを効果的に行うとか。空き家所有者が主体的になることが大事ですが、一緒に相談に乗るような人や団体、サービスは重要です。

 

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