総務省統計局「平成25年住宅・土地統計調査」のウェブサイトが更新されていて、「共同住宅の空き家について分析ー平成25年住宅・土地統計調査(速報集計結果)からの推計ー」が公表されています。こちらのデータから分かることは、全国の空き家約820万戸のうち約57%を占める共同住宅(アパートやマンションなど)の空き家の数、種類、建築時期、床面積などです。
全国の空き家の種類で見ると、約52%が賃貸用の住宅、約38%がその他の住宅です。また、建て方で見ると、約57%が共同住宅、約36%が一戸建です。そして、共同住宅の約79%は賃貸用の住宅です。
以下、ポイントを抜粋しておきます。
<建築時期>
- 民営の空き家は昭和56年~平成12年に建てられた住宅が110万戸と比較的多い(この20年間に建てられた住宅の空き家数が、民営の空き家全体の31%)
- 民営以外の空き家は昭和55年以前に建てられた住宅が33万戸(民営以外の空き家全体の45%)
<床面積>
- 民営の空き家は30平方メートル未満の住宅が92万戸と最も多い(民営の空き家全体の26%)
- 次に多いのが30~49平方メートルの78万戸(22%)
- 面積規模の小さい住宅が多い
- ただし、床面積が不詳の空き家も117万戸(33%)と多い
詳しくは石川和男先生のブログもご覧ください。
総務省として空き家対策の重要性は年々高まるため統計調査を通じて空き家の現状把握に注力する考えです。
また、住環境問題として、空き家対策の重要性は年々高まるものと考えています。今後とも住宅・土地統計調査において、我が国の空き家に関する状況が適切に把握できるよう取り組んでいきたいと考えております。
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