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空き家を活用して新しい価値をつくる

”谷戸地域の空き家をDIY改修”関東学院大学生による空き家再生プロジェクト

谷戸地域に増える空き家をシェアハウスに!

 

神奈川県横須賀市の谷戸地域は高齢化や階段の多さなどから空き家の増加が特に問題になっています。谷戸地域とはリアス式海岸のように谷が入り組む地域に開発された、横須賀特有の住宅地のことです。

 

谷戸とは、神奈川県や多摩地区で谷状の地形を指して用いられる言葉で、横須賀市では明治時代に軍港が開かれると、谷戸が関係者の居住地として利用されました。2013年に人口の「転出超過」が全国の市町村でワーストを記録した横須賀市の中でも、特に谷戸地域は階段が多いことなどから人口減少や空き家に関わる課題を抱えています。

谷戸の空き家改修プロジェクトがスタートしています。|関東学院大学

 

この地域は緑が多く、海を望む眺望も素晴らしい場所ですが車が入れない階段道路が多いなど階段の丈夫には流通していない空き家がたくさんあります。

 

そこで関東学院大学の4年生の2人が3年生のときに卒業検定のテーマに空き家問題を選び、空き家を改修をした上で学生が居住するシェアハウスとして活用できないかと考えて検討を進めてきたそうです。

 

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空き家をシェアハウスに 関東学院大生が横須賀で改修プロジェクト | カナロコ

 

谷戸地域に増える空き家の問題に対応するため、関東学院大学(横浜市金沢区)がリノベーション(大規模改修)と居住の双方を担うプロジェクトを横須賀市内で始めた。4月からシェアハウスとして活用する予定で、先月下旬から改修工事を行っている。

空き家をシェアハウスに 関東学院大生が横須賀で改修プロジェクト | カナロコ

 

関東学院大学の2人はキャンパス近隣の横須賀市追浜(おっぱま)地区の空き家をくまなく調査したうえで空き家の所有者に出会い交渉を重ね昨年夏、プロジェクトの応諾を得たそうです。現1年生が居住するめども立っているということで後は改修作業と改修費用の手配です。

 

大学教授、地元工務店、市の協力

 

空き家再生プロジェクトの実行には多くの人の力や費用が必要になります。そういった経営資源をどうやって調達していくかは大きな課題です。

 

改修作業には地元工務店の北村建築工房や人間環境デザイン学科の水沼淑子教授と兼子朋也准教授らが協力するとともに、横須賀市からも補助を受けて進められます。

谷戸の空き家改修プロジェクトがスタートしています。|関東学院大学

 

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画像引用元

 

改修費用はというと横須賀市の助成金(改修費用、家賃)を使っています。こういった助成金情報ってなかなか知られていなくて(NPO関係者は詳しいが)学生がなぜ知っていたかというとインターンシップで役所で働いた経験があったことが生きたようです。

 

改修費用は、谷戸の空き家への学生居住を支援する横須賀市の補助制度を活用。リフォームに144万円、学生1人の家賃につき月額5千円の補助を受けられることが決まった。工藤さんがインターンシップ(就業体験)で同市役所に赴いていたことも、補助制度の活用に生きた。

空き家をシェアハウスに 関東学院大生が横須賀で改修プロジェクト | カナロコ

 

今後の動向も追っていきます。

 

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空き家をシェアハウスに : 地域 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)