一つの成功事例がエリアに伝播
2月4日に行われた「リノベーションまちづくり塾@豊島区」の第3回のレポートを書きます。この日のゲストは賃貸マンションの大家さんとして初めてTEDに出た青木純さん。いつものように初めに3331アーツ千代田代表などを務める清水義次さんのリノベーションまちづくりのお話からまとめます。
前回の吉原住宅、スペースRデザインの吉原勝己さんや青木純さんといった賃貸マンションの大家さんが志と新しい手法を持って空室率を下げ、次から次へと入居者が現れるようになった後は周囲の不動産オーナーへと伝播させていくことが重要です。
町が面白くなるような人や事業者を呼び込む
クリエイティブなことを事業としてやっているオーナーを呼び込みます。多様な価値観、職業を持っている人や事業者が魅力的と思うような画一的でない住宅や店舗、事務所といったハードを用意出来るかがポイントだと思います。
「敷地に価値なし エリアに価値あり」
この言葉は清水さんの決まり文句ですね。自らの不動産の敷地内だけを魅力的にするのみならずエリア一帯が魅力的にならないことには町にお客さんは訪れないと。
私は「敷地に価値なし、エリアに価値あり」と言い続けています。エリアに魅力がなければそもそもその施設やお店を訪れようとはしない。人はまずエリアを選択し、次にそのエリア内の個別施設を選ぶはずです。そこで不動産オーナーの方には、敷地至上主義を捨ててエリア全体の価値向上のために自分たちで何ができるかを考え、行動することが重要だということを理解していただきたいと思っています。
街元気 | 中心市街地活性化まちづくり情報サイトまちづくりQ&A「現代版家守」によるエリア再生のプロデュース~清水義次(PART1)