マチノヨハク

空き家を活用して新しい価値をつくる

”廃墟に近いボロボロの物件を直せる人を連れてくる”MAD Cityプロジェクト

「まちづクリエイティブ」とは?

 

いつも楽しく見ているホリエモンチャンネルに千葉県松戸駅前で行われているまちづくりプロジェクト「MAD City」に取り組む「まちづクリエイティブ」の寺井元一さんが出演されています。

 

松戸駅前で行われている、まちづくりプロジェクトです。地域のストックである空き家を利活用することで地域内外からクリエイティブ層を誘致し、入居者の自発性を引き出すことでまちの活性化を図ります。プロジェクト開始以来、5年を経て延べ200人近いクリエイティブ層を誘致してきました。

MAD Cityではアソシエーションデザインやクリエイティブシティ、地域ディベロッパーといった独自性の高い理論を組み合わせたモデルを研究しています。特定のエリアにこのモデルを導入し、地域活性を実現する事業を開発するために、実験的な取り組みについても試行しています。

MAD City - つづく世界をつくる。まちづクリエイティブ

  

BARホリエモンチャンネル×しごとバー〜まちづくりプロ編vol.1〜 - YouTube

 

堀江 「まちづクリエイティブ」とはどういうプロジェクトなんでしょうか?

 

寺井 ふつう「まちづくり」って自分の故郷をどうにかしたい、とか都市計画のコンサルティングみたいに建物や道路をどう整備して区画整理して建ぺい率や容積率を上げていって大きな建物をどう建てるかという再開発みたいな、だいたいそんな感じが多いと思いますが。僕の場合はもともと渋谷で公共空間を使ったストリートアートとかエクストリーム系のストリートスポーツの人の応援をやっていました。公園や街中を使って何かやりましょうという企画になることが多くて。ですけどそれがどんどん大変になってきたなという実感を20代のときに思って。これはどんどん不自由な街になっていくんだと思って、どっか自分の知らなくてもいいから新しい街に乗り込んでいって新しい街をつくろうと思って色々見た結果、松戸に行っちゃって。

 

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松戸駅前のバーチャルなエリアで行われるまちづくり

 

寺井 (松戸)駅前の地図にコンパスで線を描いてそのままロゴをつくっちゃって「MAD City」っていうプロジェクトを今やっているんですけど。松戸の中に架空の街というか、バーチャルな区切りをつけて住民を集めたり仕事を作っていくことをやっています。基本的には廃墟に近いぼろぼろの物件を借り上げて、そこを再生していくっていう。

 

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ボロボロの物件を改装出来る人を連れてくる

 

堀江 どういうふうに再生するんですか?

 

寺井 結構むちゃくちゃなんですけど、ぼろぼろのところを直せる人を連れてくるっていう。

 

ナカムラ 住んでもらう人がそのまま直す?

 

寺井 うん、(住んもらう人が)直すとかアトリエにするとか直せそうな人を連れてくる。

 

堀江寺田 (感嘆の)へぇー。

 

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寺井 アーティストとかデザインやっている人とか、趣味が木工です、とかクラフト系の人です、とか理由は無いけど俺はやれると思いますという人、とか。壁に穴を開けるだけでも原状回復が大変で何もできないじゃないですか。だから(改装)をやりたかったのにという方は結構いらっしゃるみたいで。そういう人が来てくださって、最初は汚いんだけど逆に何してもいいよという物件ばかり扱うんで。どんどんいじってくださって結果的には色々な個性豊かな物件ができてくるっていう。

 

堀江 何件くらいあるんですか?

 

寺井 今、50〜60くらいの部屋に住人がいます。

 

堀江 60?!なんで松戸にみんな行くんですか?

 

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ナカムラ どうぞって言われても引きのあるコンテンツはそんなにないですからね。

 

堀江 え、なんで松戸なんか行かないといけないの!

 

寺井 うん、みんなそう言いますよね。

 

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まちづクリエイティブが不動産物件をオーナーから借り上げ、それを転貸することで入居者を誘致するサブリースの手法がポイントです。なぜ松戸にアーティストやデザイン系の人などクリエイティブな人たちが集まるのか。次回はそこらへんのことが語られているのでまとめます。

 

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