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”東京都内空き家率ワースト1の豊島区”で「リノベーションスクール」が開催!(都内初)

首都圏(1都3県)の市区町村データが公開(住宅・土地統計調査)

 

全国の空き家率13.5%、全国の空き家数820万戸、これはもうかなりニュースになっているので知られていますが、より細かい市区町村単位のデータは総務省統計局の「平成25年住宅・土地統計調査」において順次、公開されてきました。そして2月26日、やっと首都圏(1都3県)の市区町村データが公開されました。

   

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最新結果一覧 政府統計の総合窓口 GL08020101

 

空き家率の推移を視覚化

 

こちらの記事では1998年から2013年までの15年間の東京都内空き家率の推移がアニメーションでわかりやすく表現されています。このブログには最新の2013年の静止画を引用させていただきます。

 

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画像引用元

 

千葉や神奈川の海沿いが目立ちます。都内も意外と山手線内にも空き家率の高さが目立ちます。

 

東京都内空き家率ワースト1は豊島区の15.8%

 

以下、東京都内の空き家データを見ていきます。

 

<東京都>

空き家総数:817,100

 賃貸用の住宅:598,400 戸建て:114,300

 その他の住宅:152,400 共同住宅:684600

空き家率:11.1%

 

<23区合計>

空き家総数:587,320

 賃貸用の住宅:425,300 戸建て:75,000

 その他の住宅:113,250 共同住宅:500,700

空き家率:11.2%

 

<豊島区>

空き家総数:30,370

 賃貸用の住宅:25,450 戸建て:2,650

 その他の住宅:3,720 共同住宅:27,720

空き家率:15.8% 

 

この空き家率の高さは23区内で唯一「消滅可能性都市」と指摘されたことと無縁ではないでしょう。

 

都内初!「リノベーションスクール@豊島区」が開催

 

でもこの「消滅可能性都市」がいいきっかけになって危機感を持った豊島区内に住む人たちが中心となって対策を進めています。「100人女子会」や「F1会議」の開催と子育てしやすいまちづくりの提案と、それを反映した予算の策定。”カスタマイズ賃貸”の第一人者・青木純さんたちによる「としま会議」。そしてついさっきまで行われていた(2015.3.6〜3.8)「リノベーションスクール@豊島区」(都内初)と結構なスピード感で駆け抜けてきています。

 

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【イベント】3/6(金)第1回リノベーションスクール@豊島区 公開ライブアクト | greenz.jp グリーンズ

 

リノベーションスクールとは、遊休不動産を活用した都市再生手法を実践を通して学ぶ「まちづくりのための短期集中スクール」です。

事業計画コースでは、所有者から提供された豊島区内の実際の空き物件を対象に、国内の先駆的なリノベーション事業者であるユニットマスター(講師)と、全国から集まる受講生が一丸となって、具体的なリノベーションの事業プランを3 日間かけて作成します。

最終日は、物件所有者に向けて公開プレゼンテーションを行います。

スクール後は、提案内容をさらにブラッシュアップを重ね、実事業化につなげていきます。

物件単体のみならず、その物件のあるエリアの価値を上げ、地域を生まれ変わらせることができるのかを真剣に考え、エリアの再生を目指します。

セルフリノベーションコースでは、実際の物件を自分の手でリノベーションしながら技術を学ぶことができます。 

リノベーションスクール@豊島区 on Strikingly

 

さっきまで4つの事業提案を聞いてきました。空き家という遊休不動産を活用することで「まちのコンテンツ」をつくる。面白い人たちを呼び込み、面白いことが始まることでさらに面白い人やコトを巻き込んでいく。事業提案やライブアクト(ユニットマスターと呼ばれる先達によるプレゼン)はYouTubeで見れます。会場の大正大学には300人近くの人が最終日の事業提案を聞きに来ていたそうです。ぼくは立ち見でした。次回以降、事業提案やライブアクトの内容について書いていきます!