マチノヨハク

空き家を活用して新しい価値をつくる

【メモ】愛知県豊橋で「まちなか空き店舗・空き家見学ツアー」がきっかけになってお店がオープンしている件

実際に街を歩き、空き家や空き店舗を見て感じながらどんな風に使えば魅力的になるかな〜とイマジネーションを膨らませることは大事だなと思います。

  

「空き家ツアー」や「空き家見学」でググって調べている中で、愛知県豊橋でまちづくりに取り組まれている長坂なおとさんのブログ「愛知豊橋・長坂なおと のblog」に「豊橋まちなか空き店舗・空き家見学ツアー発!第1号のお店が本日オープン!」という気になるタイトルの記事を見つけました。

 

豊橋まちなか空き店舗・空き家見学ツアー

 

2013年7月に第1回目を行ってから今年2月の第6回まで継続して行われている「まちなか空き店舗・空き家見学ツアー」。通称「水上ビル」という日本で唯一、農業用水路の上に建てられたビル(800mにも連なる所有形態の異なる3つのビル群)の1階に広がる商店街やその周辺エリアの空き店舗や空き家を見学します。参加者は豊橋のまちなかで商売をすることや住むことに興味がある方々で参加費は500円です。 

 

この見学ツアーの特徴は、2点。

  • 通常は見られない不動産業者に出ていない物件もあること
  • 地元の建築専門家といっしょに、いつもとは違った視点で見られること

まちなか空き店舗・空き家見学ツアー - 豊橋アンダーコンストラクション

 

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(画像引用元:豊橋の水上ビル

 

この「水上ビル」は昭和40年に建てられ、1階には店舗が、2階以上が居住スペースになっています。しかし誕生から50年、経営者の高齢化や後継者不足の問題から店をたたむ店舗は続いています。

 

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(画像引用元:豊橋の水上ビル : まち空間プラス+

 

というのも農業用水路の上に建てられたという特殊な事情があることから現行法令上「既存不適格」となり、補修はできても建て替えは難しく、駐車場への転用や再開発も困難です。その結果、店をたたんだ店舗はそのままテナントに貸し出されることが多いそうです。

 

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(画像引用元:豊橋まちなか空き店舗・空き家見学ツアー発!第1号のお店が本日オープン! : 愛知豊橋・長坂なおと のblog

 

親の代からこの地域に住む建築家が空き店店舗オーナーと交渉

 

空き店舗・空き家見学ツアーで巡る空き店舗・空き家ですが、親の代からこの地域に住む建築家の方が、空き店舗をもつ住民に声をかけて見学ツアーへの協力を交渉しました。

 

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(画像引用元:まちなか空き店舗・空き家見学ツアー - 豊橋アンダーコンストラクション) 

 

昨年9月に空き店舗見学ツアーに参加した方が今年2月にオープン

 

そしてついに具体的な成果となって現れてきます。昨年9月の空き店舗見学ツアーに参加した方が「和の人形と占いのお店・七子」を今年2月にオープンさせました。

 

豊橋市内の空き家、空き店舗を減らそうと2013(平成25)年7月から行う「豊橋まちなか空き店舗・空き家見学ツアー」の参加者が初めて同市花園町の花園商店街に店を開店した。ツアー企画者の一人、商店街の活性化に努める商店街マネージャーの長坂尚登さん(31)は「一つの成果が出てうれしい」と喜ぶ。

東愛知新聞:本日のニュース(20150215)

 

空き店舗・空き家見学ツアーの元ネタは長野にあった

 

着実に成果を挙げている「空き店舗・空き家見学ツアー」ですが、元ネタはというと長野・門前町で毎月行われている「空き家見学会」にあるそうです。

 

この空き店舗見学ツアー、長野・門前(善光寺の門前)でやっているのを知ったのがきっかけで始めました。あまりお金も掛からず、評判もよく、そして、空き店舗ってまちなかの本質的な課題のひとつでもあるので、オススメです。 

豊橋まちなか空き店舗・空き家見学ツアー発!第1号のお店が本日オープン! : 愛知豊橋・長坂なおと のblog

 

ということで次回以降、長野・門前町の「空き家見学会」について書いていきますよー。