マチノヨハク

空き家を活用して新しい価値をつくる

中央線の高架下で空き家を活かした持続可能なビジネスモデルをつくる

コウカシタゼミ

 

先週金曜日はJR中央線の武蔵境と東小金井の真ん中らへんの高架下にある東小金井事業創造センターKO-TOが主催するコウカシタゼミ「地方の空き家を活かすアイデア会議」に参加してきました。

 

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(画像引用元:シェアオフィスを使って地域で起業 吉祥寺·三鷹·立川へすぐ | KO-TO(コート)

 

全3回のプログラムの初回ということで参加者の自己紹介から始まり、創造的過疎のまちづくりに取り組む徳島県神山町の視察ツアーの報告、香川県観音寺市内にある海辺の空き家情報の共有、そして参加者各人が思い描く空き家活用のイメージをブレインストーミングっぽい感じでアイデア出ししました。

 

空き家活用の可能性

 

参加者は合計で10数名。実際に地方の空き家(親の家)を持ってる、地方の空き家を借りた、地元の街が空き家だらけでこのままじゃまずいと思っているなどなど、総じて空き家を使って何かできないかな、と考えている方々が集まりました。

 

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当日の様子。

 

大事なのは結果ではなくプロセスを真似ること

 

木下斉さんが再三言っているように「成功事例の”最後の一滴”だけを真似ても意味がない!重要なのは”プロセス”を真似ること」、これが重要です。神山町の表層の成果を真似して空き家をサテライトオフィスやアーティストインレジデンスとして活用すればいいわけではなく、その街の社会的課題は何なのか、未来のまちづくりのビジョンは何なのか、そしてそのビジョンに向かって武器となる資源は何なのか、などなど考えるべきことがたくさんあります。

 

稼ぐまちが地方を変える

 

持続可能なビジネスモデルをつくるうえで、”稼ぐ”ということが当たり前ですが重要です。ちゃんと事業から収益を上げてそれを再び事業へ再投資するサイクルをつくることが求められます。

 

 

 

空き家活用はあくまでも手段で、目的となるのは社会的課題や地域住民の困りごとを解決すること、魅力的な”まちのコンテンツ”をつくることだと思います。空き家だからってなんでもかんでも活用しても、結局は長続きしない。ただ、石橋を叩きまくって結局、石橋が割れたなんてことにもならないように、いい具合のバランスが必要だなとも思います。

 

失敗を糧に再生産

 

ある意味、空き家活用事業というのは未知の領域ともいえます。これだけ空き家がたくさんあって人口が減少する時代はこれまでの歴史上でも無いわけで、最初から上手くいくなんてことはほぼほぼ無いなと思ってやるしかないかなと思います。しかし、失敗をしてもそこから学び、次の再生産への糧とすれば前進することができます。

 

僕らにできるのは、各地域での試みについて自分たちも出資したりリスク負って仕掛けていくこと。そこで知り得た情報を体系化して出していくこと。さらに世の中に出ていないような失敗事例などの情報を整理して今後の事業に役立てること。この3つを通じて、いまこそ地方は自ら独自の稼ぎ方を作り出せる変化を、各地域の仲間と共に生み出していければと思っています。

www.huffingtonpost.jp