プロジェクト開始以来、5年を経て200人近いクリエイティブ層を誘致
千葉県松戸駅前で行われているまちづくりプロジェクトである「MAD City」では地域のストックである空き家を改装可能・現状回復不要な物件として賃貸・売買することでアーティストやクリエイターなどを誘致しています。MAD Cityプロジェクトがはじまった2010年以来、5年を経て200人近い住民が集積してきました。
松戸駅前で行われている、まちづくりプロジェクトです。地域のストックである空き家を利活用することで地域内外からクリエイティブ層を誘致し、入居者の自発性を引き出すことでまちの活性化を図ります。プロジェクト開始以来、5年を経て延べ200人近いクリエイティブ層を誘致してきました。
現代ビジネス「住みたい街2015」の連載にMAD Cityの取組が紹介されています
そんなMAD Cityのまちづくり事業が現代ビジネスの「住みたい街2015」という連載に取り上げられています。著者は不動産コンサルタントの長嶋修さんです。
【速報】現代ビジネスさんの人気コラムにてMAD Cityを取り上げていただきました! 【物件選びの知恵015】 人口減少と闘う 国内最小の「住みよい街」を作る松戸市の挑戦! | 住みたい街2015 | 現代ビジネス [講談社] : http://t.co/9dWH4jimRX
— まちづクリエイティブ (@machizu) 2015, 8月 3
MAD City=松戸市ではない
MAD Cityのフィールドである松戸は、千葉県内では千葉市、船橋市に次いで居住人口48.9万人は第3位です。古くから水戸街道の宿場町「松戸宿」として栄え、高度成長期は東京のベットタウンとして発展してきました。
一方でその街並みは、やはり典型的なベッドタウンのそれだ。松戸駅周辺のビルには全国チェーンの飲食店やドラッグストア、消費者金融がひしめき、駅前には自動車のロータリー。自動車が主役で人はその脇を歩く。駅や商業ビルに直結のペディストリアンデッキ「歩行者回廊」「空中歩廊」があるだけまだ歩行者配慮はあるといえる。もっとも松戸駅の場合、このデッキの存在は人の回遊性に関し上手く機能していないように見えた。
【物件選びの知恵015】 人口減少と闘う 国内最小の「住みよい街」を作る松戸市の挑戦! | 住みたい街2015 | 現代ビジネス [講談社]
ここ2ヶ月、松戸に毎週通っていますが、駅前はお店も人もたくさんいるし、夏という季節もあってか毎週のようにお祭りやイベントが行われていて賑やかです。そして、とかく誤解されがちなのがMAD Cityのエリアについてです。とかくMAD Cityは松戸市のまちづくりと思われるようですが、実際のMAD Cityとは面積上では松戸市の約1.3%、人口では約2%の丸いエリアです。
(画像引用元:MAD City とは | MAD City:松戸よりDIYと暮らし、物件情報を発信)
空き家がコンテンツを生み出す
記事の中ではMAD Cityの代表的な物件である「古民家スタジオ旧・原田米店」が紹介されています。アーティストやクリエイターが住み、働き、遊び、各種のイベントを通して色々な人がまた集い、さまざまなコンテンツとして生産されています。
提灯屋、和菓子屋、呉服屋などの老舗が未だ残る旧水戸街道沿い。400坪近い敷地に大小5つの古民家群である「古民家スタジオ 旧・原田米店」は、画家などアーティストの工房、映像などを手がけるクリエイターのスタジオとして利用されている。広い裏庭では定期的に各種のイベントが開催されている。
【物件選びの知恵015】 人口減少と闘う 国内最小の「住みよい街」を作る松戸市の挑戦! | 住みたい街2015 | 現代ビジネス [講談社]
古民家スタジオ・旧原田米店(画像引用元)
地価の上昇につながる
まちづくりってある意味バズワードなので、何をもって成果となすかは判断が分かれると思います。そこで具体的な数字を示せることは説得力が増します。MAD City周辺の地価はリーマン・ショックや東日本大震災による大きな落ち込みから脱し、上昇に転じつつあります。
(画像引用元)
地価公示価格チェッカーでMAD City周辺の地価を調べてみたところ、前年よりちゃんと上昇傾向にあります。
(画像引用元)
日本全国の地価マップでもこのとおり。
(画像引用元)
rpamap.jpβにも。
(画像引用元)
madcity.jpには空き家活用やDIYリノベなどの情報が満載
MAD Cityのウェブメディア「madcity.jp」では空き家の活用や空き家問題についての記事はもちろんのこと、DIYリノベーションやMAD City FUNDINGなど日常生活をピリッと豊かにするための情報が満載です。ぜひご覧になってください。