マチノヨハク

空き家を活用して新しい価値をつくる

空き家も活用して待機児童問題を解決する

保育園に入れない

おとといバズっていたこちらの匿名記事「保育園落ちた日本死ね!!! - はてな匿名ダイアリー」。少子化対策だの一億総活躍社会だのスローガンを掲げつつも、実際は保育園に子供を入れることは至難の技。待機児童問題が社会問題であるゆえんです。こちらの記事の不満はまさに子育て中や子育てをこれからしようという方々にとって、かなり共通した思いだと思います。

はてな匿名ダイアリーに投稿された「保育園落ちた日本死ね!!!」に約1800のはてなブックマークがつき、28000超のフェイスブックの「いいね!」がつくなど共感された。同ダイアリーはこう始まる。

東京都議 「日本死ね!」受け待機児童問題解決への方策を提案 - 夕刊アメーバニュース

待機児童問題に立ちはだかる3つの壁

認定NPO法人フローレンスの駒崎弘樹さんや都議会議員のおときた駿さん、Colors社長の経沢香保子さんらがブログで解決策を提案しています。

まず駒崎さんは、いつも通りわかりやすい図解や数字を使って論理的にこの問題の真相を説明しています。

ということもあって、平成25年度あたりからグンと保育の拡大量が伸びました。

しかし、認可保育所に申し込む人が増えたこともあり、待機児童は減らせず、むしろ若干増えている、という状況なのです。

「保育園落ちた日本死ね」と叫んだ人に伝えたい、保育園が増えない理由 | 駒崎弘樹公式サイト:病児・障害児・小規模保育のNPOフローレンス代表 

予算の壁、自治体の壁、物件の壁があって保育園の増設はなかなか困難です。

ここで疑問を持つ人も多いでしょう。認可保育所に申し込む人が多かろうが、それ以上に保育所つくれば良いじゃんか、と。

その通りです。しかし、そんなに機動的に保育所をつくれない、3つの要因があります。

①予算の壁

②自治体の壁

③物件の壁 

「保育園落ちた日本死ね」と叫んだ人に伝えたい、保育園が増えない理由 | 駒崎弘樹公式サイト:病児・障害児・小規模保育のNPOフローレンス代表

この3つ目の物件の壁ですが、現代は空き家が全国に約820万戸も余っている住宅供給過剰な状態です。さらに人口・世帯減少していく中、新しく土地を探して建物を作るというのは中長期的な視野を欠いていると言わざるをえません。そこで空き家しかり空きストックを有効活用することで待機児童問題に貢献できないだろうかと思います。

保育所は二方向避難路の確保や新耐震基準を満たしているなど、安全に運営するために必要な要件がどうしても多くなります。それを満たしていて、かつ周辺住民が文句を言わず、かつ保育所としてペイする坪単価で、駅からの距離がそこまで遠くない物件というのは、非常に限りがあります。

「保育園落ちた日本死ね」と叫んだ人に伝えたい、保育園が増えない理由 | 駒崎弘樹公式サイト:病児・障害児・小規模保育のNPOフローレンス代表

小規模保育や派遣型保育、ベビーシッターの活用を

そして都議会議員のおときたさんは「そもそも保育所・保育園で解決するという発想からの脱却」を訴えています。つまり新設コストが高いわけですね。なので、空き家や空き室を活用した小規模保育や派遣型保育、ベビーシッターの活用に舵を切る必要性を述べられています。そして、保育園に入っている補助金を供給側(施設)から需要側(利用者)へ切り替えるという具体策を提案されています。

>保育園増やせないなら児童手当20万にしろよ。

という一文がありましたが、

保育・子育て関連のみに使えるバウチャー(クーポン券みたいなもの)を

子育て世帯に一律で給付すれば良いのです。

保育所に当選した人は、そのバウチャーを保育料に使えばいいし、

ベビーシッターを利用する人はシッター代に充てることで、

誰もが安価に保育サービスにたどり着くことができます。

バウチャー利用を見込んで、新規の保育事業者の民間参入も加速するでしょう。

さらなる利点として、バウチャーを利用できる事業者を登録制・認可制にすることで、

不安視されているベビーシッターの質を担保・高める効果も期待できます。

バウチャー導入は待機児童問題を解決するとともに、

共働きで高額納税している人ほどなぜか保育園に入れないという、

「受益と負担」の不公平を是正することにもつながるのです。

「保育園落ちた日本死ね!!!」って言われたけど、むしろ東京都は保育園をつくるべきではない理由 | 東京都議会議員 おときた駿 公式サイト 

空き家も活用して待機児童問題を解決する

空き家を活用すれば小規模保育のハコは確保できるかもしれません。しかし保育士の待遇改善や働きやすい環境づくりも同時並行で求められます。そういった意味で空き家”も”活用することで待機児童問題を解決できると思います。

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(画像引用元:母の手を握る赤ちゃんの手|フリー写真素材・無料ダウンロード-ぱくたそ