総合の授業で空き家問題をテーマに
前回は高知県土佐町中学校の総合の授業で、空き家活用をテーマに取り組んでいることをご紹介しました。今回は小学校です。尾道市立土堂小学校では、5年生37名が総合の授業で「尾道の空き家問題について」をまとめています。小学生が空き家問題について調べていることもそうですが、ウェブサイトでわかりやすく発信されていることも、とても素晴らしいことです。
(画像引用元:尾道市立土堂小学校 平成27年度 5年生総合「尾道の空き家問題について」)
NPO法人尾道空き家再生プロジェクトや地域の人にインタビュー
尾道というと坂のまちということで有名ですが、斜面地の空き家が増えていて、NPO法人尾道空き家再生プロジェクトが中心となって空き家再生に取り組んでいます。これまでの空き家再生物件や尾道の空き家の現状、尾道に住む地域の人たちの願いなど、実際に小学生たちが行って見て聞いてきたことが詰まっています。
(画像引用元:空き家紹介<PDF>)
(画像引用元:地域の人の願い<PDF>)
尾道ゲストハウス「みはらし亭」の再生活動にも参加
築100年の大型空き家だった「みはらし亭」の再生活動にも土堂小学校の5年生たちが参加しました。みはらし亭の壊れた瓦が入った袋を、スタッフの方々と一緒に麓までリレーで運びました。それにしても土堂小学校のウェブサイトは写真もきれいだし、見やすいです。
(画像引用元:尾道市立土堂小学校 平成27年度 学年のページ 5年生 総合「みはらし亭の瓦をリレーで運ぶ」)
土堂小学校5年生の空き家問題へや空き家再生の取り組みの様子は、尾道空き家再生プロジェクトでも綴られていました。なお、朝日新聞でも紹介されています。
そんな土堂小学校の5年生が、今年総合学習の授業で尾道の空き家問題に取り組んでくれました。もともとは「なんで空き家の多い尾道が日本遺産になったの?」という疑問から始まったそうで、授業でも尾道市役所の方、地元尾道大学の卒業生に加えて、NPOの代表の豊田も活動の話をさせてもらいに行きました。そしてゲストハウス「あなごのねどこ」にも漫画家つるけんたろう氏を尋ねて5年生全員で見学に来てくれたりもしました。
そして、現場でも何かしたいとのことで、割れた瓦を車の入るところまで降ろす人海戦術作業を手伝ってもらいました!総勢50人近いメンバーでのリレー作業は圧巻!本当に助かりました。
土堂小学校のウェブサイトは日本一充実している
「尾道の空き家問題ついて」しかり、土堂小学校のウェブサイトのコンテンツが充実しているなーと思っていたら、実は土堂小学校のウェブサイトは第9回全日本小学校ホームページ大賞(2011年度)を受賞しているのです。選考対象校の総数19598校の中で1位ということで、相当すごいですね!黒板を基調としたトップページのデザインやブログやフォトアルバムも充実していて、TwitterやFacebookとの連携もバッチリです。
(画像引用元:尾道市立土堂小学校)