マチノヨハク

空き家を活用して新しい価値をつくる

空き家所有者に向けた情報提供と専門家とのマッチングのプラットフォーム「空き家手帳Web」に注目

ターゲットは空き家所有者

前々から気になっていた空き家サービスをご紹介します。その名も「空き家手帳Web」。空き家所有者に向けた情報提供や専門家とのマッチング支援を行うウェブ上のプラットフォームで、2016年9月から公開されました。ターゲットは空き家所有者で、空き家の基礎知識についての情報提供や空き家に関する相談や困りごとを書き込めて(空き家相談ボード)、それを見た空き家に関する専門家(不動産会社や法律家など)から対処法や解決策の提案がもらえるというサービスです。

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(画像引用元:空き家手帳とは? - 空き家手帳

空き家相談してみましょう

空き家に関する問題って、本当多岐に渡ります。月1で遠方の空き家を管理していて大変とか、売却や賃貸に出すにあたってどうすればいいとか、共同相続で兄弟姉妹や親族ともめているとか、色々です。そういった多岐に渡る問題だからこそ、多様な専門家によるアドバイスが聞けるのは有益だと思います。ただ、サイトを見てみると、空き家相談の件数はそこまで多くない状況です。

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(画像引用元:空き家相談ボード - 空き家手帳

空き家専門家のタイプも様々

空き家を管理したいのか、売買なのか、賃貸なのか、民泊なのか、、、色々な空き家ニーズに合った空き家専門家(事業者)が登録されています。空き家所有者の相談は無料だそうで(事業者は月額税別5千円)、とりあえず登録だけでもおすすめです。

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(画像引用元:事業者を探す - 空き家手帳

ウェブ上の空き家相談サービス

このサービスの主体はクラウドソーシングサービス「シュフティ」の運営などで知られる株式会社うるる。空き家相談といえば東京都など、自治体でもサービス提供が始まっています。空き家手帳Webのほうはウェブ上で空き家相談が出来るということで、リアルな空き家相談がメインとなるであろう自治体による空き家相談サービスと、平行して活用できるといいなと思います。

この仮説を検証するために、同社が実施した調査においても、空き家の処分・活用に対して「関心があるが、よくわからない」「意識はあっても行動に移せない」「誰に相談すればいいのかわかならい」といった声が多く聞かれたそうだ。そのため、空き家問題の解決にはこうした所有者が抱える課題を解決できるサービスが必要だと考えたという。「空き家問題に対して誰も解決策が出せていない中で、このサービスがこの社会問題の解決に貢献できれば」(星氏)。

うるる、“空き家”問題の解決を目指す「空き家手帳Web」を公開 - CNET Japan