マチノヨハク

空き家を活用して新しい価値をつくる

家族や親族との話し合いが空き家を防ぐ!年末年始のお休み中に実家の将来について考えてみましょう

年末年始は実家で家族や親族と「実家の将来」について話し合いましょう

2016年も今日を含めてあと3日。皆様にとって今年はどんな1年でしたでしょうか。さて今回も空き家についての情報をお届けします。テーマは年末年始にちなんで、「実家の将来」についてです。というのも、空き家の取得要因の1位は相続なのです。そしてそのまま物置として放置され、通水や換気、郵便ポストのチェック、室内や庭の掃除などのために月1回くらい訪れる、というのがありがちなケースです。これはなんとももったいないし、空き家放置は社会的損失です。年末年始のまとまった休みの間に家族や親族と実家の将来について真剣に話し合ってみるのをオススメします。

「実家を空き家にしてしまうと、後々大変だとの認識を親子でしっかり共有してほしい」と語るのは、空き家問題にくわしい不動産コンサルタントの長嶋修さん(49)=東京都渋谷区。「話し合うには、親族が集まるお正月が最適です」

東京新聞:<空き家を生かす!!>実家の将来、売却か相続か 親自身が早めに決断を:暮らし(TOKYO Web)

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(画像引用元:東京新聞:<空き家を生かす!!>実家の将来、売却か相続か 親自身が早めに決断を:暮らし(TOKYO Web)

親家(実家)空き家を相続した50〜60代を対象にした調査

住環境研究所が実施した「増える親家空き家の実態に関する調査」(2014年6月公開)によると、親家(つまり実家)の空き家は長期化していて(3年以上空き家が半数以上)、利用するといっても「物置、トランクルーム」や「法事、お盆など、親戚が集まる時に利用、「セカンドハウス、別荘」といった、非常にもったいない使い方がほとんどでした。そして最も多いは「特に利用なし」、つまり放置です。

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(画像引用元:住環境研究所ミニニュースレター2014.6Vol.1<特集>増える親家空き家の実態(PDF)

実家に子供が住む見通しは3割

思い入れのある実家といえども、子供は子供で年齢が上がるほど仕事や家族を持ち、別の街で生活基盤や交友基盤を築き上げているケースが多いです。そう考えると実家に子供が戻ってくるというのは少ないと考えておいたほうがいいです。明治大学の園田眞理子教授が行った調査(東京郊外で、開発から30年経ったある住宅地を調査)によると、60歳以上のシニア世帯が約7割で、そのうち将来子どもがその家に住む見通しのある世帯は約3割に過ぎなかった、という結果が出ています

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(画像引用元:布団を干す民家|フリー写真素材・無料ダウンロード-ぱくたそ

実家の相続は誰にでもやってくる

遅かれ早かれ実家の相続という一大イベントはやってきます。普段はなかなか面と向かって話さない兄弟姉妹や親族も多い場合、年末年始という家族や親族や一同に集まるときに話し合っておくのが後々面倒なことになりません。

いずれにせよ相続は誰にでもやってくる。相続が発生してから家族ともめるのは誰しも避けたいだろうから、家族が元気なうちにやれることから少しずつやっておきたい。

“実家の相続”いつ話し合うのがベスト? | スーモジャーナル - 住まい・暮らしのニュース・コラムサイト

売却、賃貸、用途変更などなど

では実家が空き家となってしまう前にどうすればいいか。まず売却する場合、どのくらいの価格で売れるかマンション価格推定サイトを利用してみましょう(ただしこのサイトは今のこところ首都圏のマンションに限りますが)。または賃貸に出す場合、DIY改装可能な賃貸物件として貸し出すのも一つ挑戦になるかもしれません。もう住宅という用途すら変えてしまおうと思われる方は店舗や事務所として用途変更できるかどうか専門家に相談してみましょう。きっと街の景色を変える面白い空き家再生・活用につながるとおもいます。