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空き家グッド

空き家、空き室、空きビル、空き店舗、空き倉庫は問題ではなく可能性!空き家を活用して社会的課題を解決し、新しい街のコンテンツに生まれ変わらせる。そんな観点から書いているブログです。

空き家が古民家カフェやゲストハウス、アートスペースに!下町・入谷駅周辺を歩いてみた

入谷を歩く

年明け最初の土曜日、東京都台東区にある入谷駅周辺に行ってきました。というのも、中川寛子さんの「解決!空き家問題(ちくま新書)」で入谷界隈で空き家再生・活用が広がっているということが書かれていたので、実際に確かめに行こうと思ったわけです。

面白いことにこうした空き家活用は地域で一軒登場すると、それが先鞭となって次に続きやすい。たとえば東京都台東区東京メトロ日比谷線入谷駅周辺では2008年に築50年オーバーという店舗併用住宅を利用したイリヤプラスカフェが登場、週末には行列ができるほど人気で、今では古民家カフェといえば必ず登場するほど。その後、その近くにゲストハウスTOCO、コミュニティスペースそら塾が2010年に開業している。

「解決!空き家問題(ちくま新書)」p.106 

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入谷は下町然とした街並みでした。

イリヤプラスカフェ

まず向かったのは築50年の一軒家で、1階が商店、2階が住宅だった元空き家のイリヤプラスカフェ入谷駅から徒歩1分、周りには昔ながらの八百屋や魚屋、甘味屋、家族経営のレストランなどが残っています。お店の中に入ってみたのですが、ほぼ満席で座れず…。土曜の昼でしたが、若者や地元のママさんたちが多かった印象です。

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東京メトロ日比谷線入谷駅から徒歩1分にあるイリヤプラスカフェ

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メニューは種類豊富なパンケーキやコーヒー、ランチセットや生パスタもあります。営業時間とメニューはこちら

古民家空き家を借りるためにオーナーに直談判

思っていた以上にお客さんが多く、愛されているカフェなんだなぁと思いました。オープンしたのは2008年5月。元々は空き家だったということで、どのように再生・活用に至ったのかが気になります。「解決!空き家問題(ちくま新書)」によると、「募集の張り紙を見てオーナーに直談判に行った」そうで、地道な交渉が実を結んだのですね。最初はイベントスペースとして借りて、その後現在のカフェになったみたいです。

2005年のある日、その一軒家に「貸家」の貼り紙が。今村さんはイベントスペースとしての使用を考えて借りることを即決したものの、仕事が忙しくてさほど有効活用しないままに2年が経過してしまいます。
そして2008年、契約更新を機に「この家をもっとオープンな場所にする責任が自分にあると感じて」、歳月を重ねてきた建物ならではの風情をいかしたカフェへと生まれ変わらせました。

iriya plus cafe イリヤプラスカフェ…入谷 [カフェ] All About

今ではパンケーキの名店に

空き家がこんなに多くの人に愛されているカフェに生まれ変わっているなんて素敵です。イリヤプラスカフェのパンケーキは大人気だそうですよ(参考記事)。

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(画像引用元:#イリヤプラスカフェ • Instagram photos and videos

東京ゲストハウスtoco.

イリヤプラスカフェから徒歩2分くらいのところに 、築90年の古民家を改装したゲストハウス「toco.」はあります。目の前を通りすがっただけですが、趣の中におしゃれなリノベーションがされている感じでした。2010年10月にオープンした人気のゲストハウスです。

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東京メトロ日比谷線入谷駅から徒歩2分にある東京ゲストハウスtoco.

そら塾

次も古民家を改装したケースです。やはりこのエリア(台東区入谷や根岸)は、昭和初期に建てられた木造住宅や長屋が多かったです。いわゆる古き良き風情というか、そういった佇まいに現代のニーズや街の課題を当てはめることで、空き家が魅力的なコンテンツに生まれ変わります。古民家を改装したアートスペースである「そら塾」もそういったコンテンツです。toco.同様、目の前を通りすがっただけですが。

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古民家を改装したアートスペース「そら塾」

都心の木造空き家の可能性

入谷という下町エリアは住宅や商店が多く、賑わっていました(土曜の昼間ということもあり?)。やはりこういったそもそも人の流れがあるエリアにおいては、空き家が収益を生むコンテンツに生まれ変わる可能性が高いように思います。しかも木造住宅の場合、そういった日本の昔ながらの趣や佇まいを残しつつ、カフェなりゲストハウスなりにリノベーションされているというのは、二重な魅力が生まれています。ただ、耐震補強の問題や、躯体の修繕など、建物としての安全性の確保が前提になります。