マチノヨハク

空き家を活用して新しい価値をつくる

空き家がクリエイターのシェアオフィスに!@カマタの取り組みに注目

今回は「@カマタ」という、空き家や空き地といった都市の余白を活用し、ものづくりクリエイターの制作拠点を生み出していこうという面白そうなプロジェクトについて書きます。

ものづくりの街・蒲田のDNA

東京都大田区蒲田ってどんな街でしょうか。繁華街が賑やか、治安が悪そう、ゴジラが上陸、梅ちゃん先生、町工場とものづくり、羽田空港が近い、などなどあります。中でも蒲田は歩いてみると小さい町工場がたくさんあって、金属とか木材を身近に感じる街でもあります。つまり、ものづくりの空気感が漂っている。そんな蒲田で建築家やデザイナー、そして地主の方々が一緒になって、街全体にクリエイターのシェアオフィスをつくろうというプロジェクト「@カマタ」がスタートしています。まさにものづくりの街・蒲田のDNAが受け継がれている取り組みです。

蒲田を、クリエイターがあつまって仕事するまち、カマタへ。 @カマタは、蒲田という場が秘めている「ものづくり」という可能性を最大限に活用し、クリエイターの、クリエイターによる、クリエイターのための制作環境を生み出すプロジェクトです。

@カマタ 

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(画像引用元:@カマタ

木密(木造密集)地域の空き家と空き地が事務所に

そんな@カマタの事務局は、NPO法人モクチン企画を主宰されている連勇太朗さんです。モクチン企画とは木賃(木造賃貸)アパートを社会資源と捉え、モクチンレシピという改修/再生のデザインツールを公開・提供することで再生させていくという取り組みです(詳しくはこちら)。そのモクチン企画の事務所はもともと、蒲田の木密(木造密集)地域にある空き家でした。隣接する古い廃屋を撤去し、空いた空間は緑が綺麗で開放的な庭に。そして空き家は改修されモクチン企画の事務所・カマタ_クーチへ生まれ変わりました。

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(画像引用元:蒲田のまち全体を、クリエイターのシェアオフィスにしたい!(連 勇太朗(@カマタ、NPO法人モクチン企画))カマタ_クーチのこれまでとこれから - クラウドファンディング Readyfor (レディーフォー)

空き家再生が蒲田の街全体へ拡張

老朽化して見向きもされなくなった空き家や廃屋が、若手のクリエイターの事務所や地域の人たちが集うスペースに生まれ変わるって素敵です。単体の空き家が空き地が生まれ変わるだけでなく、@カマタでは蒲田の街全体に拡張させようとしています。具体的には、新たにクリエイター向けのオフィス3部屋とミーティングスペースをつくるために現在クラウドファンディングを絶賛実施中です。ぼくも既にリターンの購入予約をしました。

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(画像引用元:蒲田のまち全体を、クリエイターのシェアオフィスにしたい!(連 勇太朗(@カマタ、NPO法人モクチン企画)) - クラウドファンディング Readyfor (レディーフォー)

物件単体ではなくエリア(街)の価値を上げる

MAD Cityもそうですが、空き家再生が一点で完結するのではなく、面的に広がっていくことでエリア(街)の価値を上げていく、そういう街の風景を変え新しい文化をつくっていくまちづくりは面白いです。スクラップアンドビルドではなく、街の歴史や文化を踏まえることで、魅力的でオリジナルなコンテンツが生まれるのだと思います。@カマタの取り組みに注目です。

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(画像引用元:蒲田のまち全体を、クリエイターのシェアオフィスにしたい!(連 勇太朗(@カマタ、NPO法人モクチン企画)) - クラウドファンディング Readyfor (レディーフォー)