空き家グッド

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全国初の大学連携型サ高住が町田小山ヶ丘にオープン!桜美林ガーデンヒルズのランチ付見学会に行ってきた【後編】

今回は大学連携型の多世代共生コミュニティである桜美林ガーデンヒルズへの見学レポート後編記事です。前編はこちら

お部屋見学

それでは内覧の様子です。最初に見学したのは間取りタイプが50㎡のC棟の2階、2LDKのお部屋です。このお部屋の特徴は中央に浴室が設置されていること、個室は南側と北側に1室ずつ配置されていますが引戸を開け放てば一体利用が可能なこと、インナーテラスであることなどです。

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2LDKタイプのお部屋。50㎡。

窓を開けるとすぐ道路なためベランダはありません。つまり洗濯物は外に干せず、インナーテラスということになります。この洗濯物を外で干せない問題は結構大きくて、施設やコンセプトは良くても洗濯物を外に干せないから辞めた、という方もいらっしゃったみたいです。やはり日の光で直接干したいですものね。

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インナーテラス。南向きなので常に日が当たります。

次に案内していただいたのはD棟1階にある1Kタイプのお部屋です。キッチン、収納とも居室内にあるのが特徴です。

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一人暮らし向きのお部屋です。

家賃は一括払いの場合、15年(180ヶ月)で償却

桜美林ガーデンヒルズは分譲ではなく賃貸。しかし15年(180ヶ月)分を一括で支払えば、それ以降の家賃は発生しません。つまり60歳で入居、そのまま一括払いすれば、75歳以降は実質家賃は無料になります。これは、月額で支払う費用を減らしたいというニーズに応えたもので、15年(180ヶ月)という基準は東京都で定めているそう。15年以内に退去された場合は返金もあります(一括支払金額-(一括金額÷180ヶ月)×経過月数)。具体的な金額はこちらをご覧ください。

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農園もありました。

安心、学び、交流の多世代共生コミュニティ 

桜美林ガーデンヒルズの特徴といえば、若者から高齢者がともに暮らす「多世代共生コミュニティ」であるということです。具体的には安心、学び、交流という3つの切り口から説明できそうです。

安心

まずは安心。24時間365日スタッフ常駐、日中は看護師常駐しており、日常のちょっとした困りごとや健康に関することなど気軽に相談できます。同じ敷地内に訪問看護ステーションとデイサービスがあります(A棟)。また、徒歩7分の場所にふれあい町田ホスピタルがあるので安心です。

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奥のA棟1階に訪問看護ステーションとデイサービスがあります。2階は子育て世帯向け住宅。

学び

次に学び。桜美林大学には多摩地域における教育・研究・文化振興の拠点として、多摩アカデミーヒルズという施設があり、各種講義やシンポジウムなどが開催されています。また、桜美林大学大学院には老年学研究科があります(日本で唯一、老年学の修士号・博士号を取得できる)。

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(画像引用元:多摩アカデミーヒルズについて | 桜美林大学

交流

最後に交流。これはそもそも大学生や子育て世帯も同じ敷地内で生活していることに加え、随所に多世代がゆるやかに交流を促すような仕掛けがあります。緑豊かな敷地内にある農園や花壇、レストランなどは同じ空間で生活していることを実感させてくれます。防火訓練やAED体験などは一緒に行いますし、今後交流イベントも企画されるとのこと。また、10分270円で大学生にちょっとした仕事をお願いできたりもします。例えばお部屋のお掃除、買い物の付き添いなどです。

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学生棟のエントランスにはアルバイト募集の掲示が。

大学生にとってのメリットも

見学に入ったこの日はまだサ高住がオープンして2、3週間でしたので、まだまだこれから入居されるという感じでしたが、これから入居者が集まってくれば、また違う景色になるのかなと思います。学生棟の32室中30室はすでに埋まっているそうで(残り2室は留学生用のシェアハウスタイプだとか)、当日もちらほら大学生を見かけました。桜美林大学健康福祉学群(学部ではなく群と呼ぶ)があり、桜美林ガーデンヒルズで生活することが一種の学びになると思います。

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交流棟のコミュニティスペースで素振りする野球部の大学生。気持ち良く挨拶してくれました。

空き家をサービス付き高齢者向け住宅として活用する可能性

今回は新築のサービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)であるところの桜美林ガーデンヒルズを見てきました。では空き家ではサ高住をつくれないのだろうかとググってみたところ、まさに株式会社コミュニティネットが手がける「団地利用の分散型サ高住」が実践されていました。新設もいいですが、空き家や空き室があるならばそれを上手く活用できるにこしたことはありません。

老朽化が進んだ団地の空室を、サービス付き高齢者住宅(サ高住)に改装する取り組みが進んでいる。サ高住は、高齢者が集まって生活するのが一般的だが、団地の空室を改装するため高齢者だけが生活するのではなく、幅広い年代のコミュニティーに高齢者が溶け込んでいきやすいのが特徴。 

東京新聞:<空き家を生かす!!>団地利用の分散型サ高住(上) 幅広い世代との交流魅力:暮らし(TOKYO Web)

低所得の高齢者向け住宅として空き家を活用する動きも出てきています。