空き家グッド

空き家、空き室、空きビル、空き店舗、空き倉庫は問題ではなく可能性!空き家を活用して社会的課題を解決し、新しい街のコンテンツに生まれ変わらせる。そんな観点から書いているブログです。

子供が独立した後に活用しきれていない部屋があるシニアは8割以上

国土交通省が毎年発行している「土地白書」って、国土交通省の政策や統計資料が豊富に掲載されています。最新の平成29年版は空き地について掘り下げています(第1部第3章)が、平成28年版は空き家についての記述がとても多かったんですよね(同じく第1部第3章)。今回から数回、平成28年版土地白書の中から気になったデータやトピックをご紹介していきます。第1回目の今回は空き家ならぬ空き部屋についてです。

子供が独立した後に活用しきれていない部屋があるシニアは8割以上

平成28年版土地白書では、高齢者世代に子供が独立した後の自宅の部屋の稼働状況などを聞いた「シニアの住まいに関するアンケート調査2013」が紹介されていて、子供の独立後に活用しきれていない部屋が1部屋以上あると答えた割合は8割以上に上っているそうです。

f:id:cbwinwin123:20170605213508p:plain

(画像引用元:平成28年版土地白書P.135)

空き部屋を活用した若者と高齢者との共生の仕組み「ひとつ屋根の下プロジェクト」 

このデータを見て思ったのは、以前もご紹介させていただいたNPO法人街ing本郷が手がける高齢者宅の空き部屋を活用して地元の大学生といった若者に間貸しする共生の仕組みである「ひとつ屋根の下プロジェクト」のことです。東京大学など大学がたくさんある文京区本郷。一方でどこのエリアでも高齢化はどんどん進む。大学の近くで生活することで勉強に集中できたり、地域とのつながりの中で生活することで得るものがあるという大学生と、夜間など一緒に生活していることで安心につながったり、空き部屋の活用につながるという高齢者。この両者をマッチングしたのがNPO法人街ing本郷です。具体的にどういうことかというと、こちらの動画が詳しいので見てみてください。

空き部屋は資源

ひとつ屋根の下プロジェクトは、一人暮らしの高齢者がご自宅の空き部屋を活用することで大学生を受け入れるわけですが、ちょっとしたことでも頼める大学生が側にいるっていうことは、生活に張りが出たり何かと安心で心強いわけです。前述したように、高齢者のご自宅に空き部屋はたくさんある傾向ですので、その空き部屋を資源と捉えると、高齢者と大学生双方のメリットが見えてきます。

シニア側のメリットとしては、孤立感の解消や生きがいづくり、夜間の不安の解消、健康寿命の増進などが挙げられます。
学生側のメリットとしては、寂しさや孤立感の解消、シニアのみなさんからの知恵や経験の移転、大学の近くで格安で住めることなどが挙げられます。
こうした事例は、フランスを中心としたヨーロッパなどでは先進的に取り組まれています。

ひとつ屋根の下プロジェクトとは | NPO法人 街ing本郷