マチノヨハク

空き家を活用して新しい価値をつくる

戸建て空き家を飲食店や福祉施設などに用途変更しやすく

戸建て空き家の用途変更を促す

国会は現在色々揺れていますが重要な法律案の閣議決定もなされています。その中の一つに、戸建て住宅を住む以外の用途に変更しやすくする「建築基準法の一部を改正する法律案」があります。空き家活用において、これまで通り「住宅」という機能以外にも「店舗」や「保育所」などに利用できれば活用の選択肢は広がります。しかし、住宅を店舗や福祉施設などに用途変更する場合、建築基準法に適合させるために大規模な改修工事が必要となっていたため、なかなか用途変更が進まないことが課題でした。そこでこの度、大規模な改修工事を不要とするとともに手続きを合理化することで、空き家の用途変更を加速化させようという規制緩和がなされます。

国土交通省が今国会に提出する建築基準法改正案の概要が分かった。全国で増え続ける空き家の活用を促すため、3階建て戸建て住宅を福祉施設や旅館に転用する際、警報設備の設置などを条件に、耐火構造にしなくてもよいようにする。巨大地震に備えて、空き事務所、倉庫を仮設の店舗や住宅に利用しやすくする制度も導入する。

3階建て、転用しやすく=空き家活用へ法改正-福祉施設や旅館に・国交省:時事ドットコム

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(画像引用元:http://www.mlit.go.jp/common/001223939.pdf

社会的課題解決のために空き家を活用する

空き家活用において立地の良し悪しは大きく影響します。相続人がたくさんいて権利関係が複雑だとか、もちろん個別に空き家をそのままにしておく理由はありますが、立地が良い空き家はそれだけで収益性につながりやすいです。

akiya123.hatenablog.com

でも利便性の悪い場所に点在する空き家はたくさんあって、そうした空き家はどう活用できるのかが問題です。そこでポイントとなるのが公益性や社会性、つまり社会的課題や地域の困りごとを解消させるために空き家を活用するということです。保育所や高齢者施設、小学生や中学生の放課後の居場所、ちょっとしたカフェ、コワーキングスペースなど、がっつり儲けるというわけではないですが、着実に社会のため地域のために役立つ場となれば、とても面白いです。

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(画像引用元:http://www.mlit.go.jp/common/001223939.pdf

「所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法案」も閣議決定

空き家というか空き地活用ですが、「所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法案」も閣議決定されました。所有者不明土地を円滑に利用する仕組み、所有者の探索を合理化する仕組み、所有者不明土地を適切に管理する仕組みの3つの柱からなる特措法であり、今後の展開に注目です。