空き家の活用で社会的課題を解決するブログ

空き家を活用することで新しい価値を生み出し、社会的課題解決へつなげる好循環をつくるために書いているブログです。

戸建て空き家をリノベーションして認可小規模保育所「富士こでまり保育園」に!

空き家はオーナーの理解や活用のアイデア建築基準法や都市計画制度などとの整合性、改修費用の工面など、様々なハードルを越えることで住宅以外の用途で活用可能です。静岡県富士市にある認可小規模保育所「富士こでまり保育園」は、戸建て空き家をリノベーションして一昨日(2018年6月1日)開園しました。

10年以上空き家だった木造2階建てを全面リノベーション

富士こでまり保育園は0〜2歳児12人が入園する認可小規模保育所です。小規模保育所は一般的な保育所に比べてマンションの一室や空き家となっている戸建て住宅などを活用して始めることができ、計画から事業開始するまで約半年ほどで準備が整うなど、スピーディなー新規事業参入ができるといった特徴があります。富士こでまり保育園は10年以上空き家だった木造2階建てを全面リノベーションして給食室の設置や耐震補強も行いました。(ニュースソースはこちら) 

f:id:cbwinwin123:20180603120021p:plain(出典:富士 こでまり 保育園:富士こでまり保育園 開園予定)Before。普通の民家です。

こちらの戸建空き家がフルリノベーションされて…

f:id:cbwinwin123:20180603121418p:plain(出典:富士 こでまり 保育園:富士こでまり保育園 開園予定)After。鬱蒼としていた樹木を綺麗に。

外観は戸建て住宅ですが中身は保育園です。

f:id:cbwinwin123:20180603121359p:plain(出典:富士 こでまり 保育園:富士こでまり保育園 開園予定)After。

空き家を使って社会問題を解決する

空き家をそのまま放置しておくと建物や設備は劣化していくし管理の手間もかかります。そこで売却や賃貸に出すなどの選択がありますが、駅から遠かったりして売れない貸せない場合、地域の課題を解決するという目的のために空き家が活用できます。富士こでまり保育園の施設管理者さんは「富士駅南の地域に0〜2歳児を受け入れられる保育園をつくりたい」と考えて物件を探していたそうです。たとえ売れない貸せない空き家だとしても、物件を探している人はいるので、うまくマッチングすれば空き家を使って社会問題である待機児童の解消に貢献できます。入居者がいれば賃料も入ります。

f:id:cbwinwin123:20180603124216p:plain(画像引用元:空き家を保育園に改装 0~2歳児12人入園 富士|静岡新聞アットエス)空き家が地域の子育て世帯を支える保育園に!

戸建て空き家を用途変更しやすくする建築基準法改正へ

現在開催中の国会では、戸建て住宅を「住む」以外の用途に変更しやすくする「建築基準法の一部を改正する法律案」が提出され議論されています。3階建て戸建て住宅を店舗や福祉施設に転用する場合、警報設備の設置などを条件に耐火構造にしなくてもよいようにするなど、細かいですが重要な規制緩和策が盛り込まれています。この件については以前書きました。

akiya123.hatenablog.com

まとめ

空き家を使った保育所といえば認定NPO法人フローレンスの「おうち保育園」があります。待機児童は都心部に多いですが都心は用地取得が難しい…。そこで既存の空き家を使ってスピーディーかつピンポイントに小規模保育所をつくろうと2010年に江東区しののめでオープンしました。現在は東京都内と仙台市内に16園が開園しています(2018年6月3日現在)。おうち保育園では物件のご提供を受け付けています。空き家をどう使うかはもちろん所有者次第です。しかし、空き家が社会問題を解決するためのツールとして役立つことがあるということを本ブログで引き続き伝えていきます。