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空き家を活用して新しい価値をつくる

実家が空き家になる可能性ありは約4割

「実家が空き家になる可能性あり」が約4割

不動産の比較査定サイトであるスマイスターを運営するリビン・テクノロジーズ株式会社が2018年9月、「実家が空き家になる可能性」という調査結果を公開しました

<調査概要>
■調査期間:2018年8月24日~9月3日
■調査手法:インターネット調査(任意でアンケートに回答)
■集計数:「スマイスター」を利用した30歳以上の男女全国247人 

https://www.sumaistar.com/magazine/article/column/sumaistarri/7249/

まず注目されるのが「実家が空き家になる可能性」に対する回答です。「ある」が30.4%、「既になっている」が9.7%ということで、40.1%が実家の空き家に直面している、または今後直面すると自覚しています。一方で「ない」が58.7%ですが、超高齢社会の日本においては80代以上の親から50代以上の子へ相続するというのが一般的になってきており50代の約6割は持ち家があることを考えると、実家には住まず売却や賃貸という活用を考えていることが多いということだと思いますが……。

f:id:cbwinwin123:20181021151344p:plain(出典:https://www.sumaistar.com/magazine/article/column/sumaistarri/7249/

「将来、住む予定がない」が約7割

実家が空き家になる可能性が「ある」または「既になっている」と回答した人に「実家が空き家になる理由」を聞いたところ、「将来、住む予定がない」が73.7%と大半でした。アンケートの回答者は不動産の比較査定サイトであるスマイスターの利用者である30歳以上の男女ですので、不動産売却を考えている人が多い=不動産所有者が多いのかなと推測します。アンケート回答者に不動産所有者が多いとするとこの結果はなおのこと頷けます。

f:id:cbwinwin123:20181021155324p:plain(出典:https://www.sumaistar.com/magazine/article/column/sumaistarri/7249/

「住んでいる」が約7割の不思議

一方、実家が空き家になる可能性が「ない」と回答した人に「実家が空き家にならない理由」を聞いたところ、「住んでいる」が71.7%と大半、次に「将来、住む予定がある」が17.2%です。これはアンケート回答者に実家住まいが大半ということなんでしょうか。前述の通り50代の約6割は持ち家があることを考えると実家に「住んでいる」が約7割というのはちょっと不思議です。実家に将来子どもが住む見通しは約3割という調査結果もあり、既に持ち家があったり家族ができたりすれば実家に住むという選択肢は狭まってくると思うのですがどうなんでしょうか。

f:id:cbwinwin123:20181021160926p:plain(出典:https://www.sumaistar.com/magazine/article/column/sumaistarri/7249/

「もし実家が空き家になったら」→「まだわからない」が約4割

最後に、「もし実家が空き家になったらどうするのでしょうか?」に対する回答は「まだわからない」が39.8%と最多、次に「売却する」が32.8%でした。日本は戦後の住宅不足から新設住宅建設を進め、1968年に総住宅数が総世帯数を上回ってからも景気対策としての新設住宅建設促進、持ち家取得に主眼を置いた住宅政策を続けてきました。人口減少なども合間って空き家は増え続けています。このような状況から戦後日本人には住宅を住み継いでいくという文化が根付いていないのだと考えます。よって、実家が空き家になった場合の対応についてまだわからない人が多い。実家の空き家問題は誰もが他人事ではありません。まだわからないのならばこれから考えればいいわけです。立地や建物の状態、土地の特性や歴史、まちづくりの動きなどを踏まえて空き家の活用方法は千差万別あります。
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f:id:cbwinwin123:20181021162307p:plain(出典:https://www.sumaistar.com/magazine/article/column/sumaistarri/7249/