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満員電車の経済損失がとんでもない

満員電車の経済損失「年間3240億円」

今回はコラムです。たまには空き家に関係ない話題も。2018年10月18日に公開された東洋経済オンラインのこちらの記事によると、満員電車による遅延やストレスを金銭換算するとどれくらいの金額になるのかがまとめられています。著者はナビタイムジャパン・トータルナビ事業開発メンバーです。まず記事タイトルにもあるように首都圏の満員電車の経済損失は「年間3240億円」だそうですが、大まかに4種類に分けられます。

1. 満員電車が引き起こす遅延による経済損失(電車は恒常的に遅延しているが直接的・間接的に混雑が影響を与えている場合がほとんどだ)
2. 満員電車の肉体的・精神的ストレスによる経済損失(通勤のストレスは仕事の生産性に悪影響を及ぼすことがある)
3. 満員電車で身動きがまったくできないことによる経済的損失(ラッシュの中でも特に混んでいる電車の場合、生産的な活動がまったくできなくなってしまう)
4. その他満員電車の影響による社会的経済損失

初試算!満員電車の経済損失は年間3240億円 | 通勤電車 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

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満員電車による電車遅延の経済損失

まずは満員電車による電車遅延の経済損失です。これは芝浦工業大学の岩倉成志教授が2180億円と試算しています*1。電車遅延が全て満員電車が原因というわけではありません。電車遅延には人身事故を主な原因とする30分以上の大きな遅延を1とすると30分未満の小さな遅延が9という比率になります。その小さな遅延の原因の7割が満員電車です。つまり全体の約6割の電車遅延が満員電車を原因としていると推定されます。2180億円の6割ですので、約1300億円が満員電車による電車遅延の経済損失額になります。

満員電車によるストレスの経済損失

2番目は肉体的・精神的ストレスの経済損失です。記事によると片道あたりの満員電車によるストレスは1人あたり平均1日50円程度です。往復すると100円です。体感的にはもっと高い気がしますが。さらに記事によると首都圏の満員電車に乗っている人数は500万人とのこと。年間の平日を240日と考えると、100円×500万人×240日=1200億円となります。ただし満員電車のストレスの度合いは人それぞれなのでもちろん一概には言えませんが。

満員電車によるまったく身動きができないことによる経済損失

3番目は満員電車でまったく身動きができないことによる経済損失です。たとえ移動時間といえどスマホでニュース記事などチェックしたり、電子書籍で本読んだり出来れば有意義な時間を過ごせます。が、そんな余裕も無い満員電車の場合、本来であれば蓄えられた知的生産ができなくなることは個人にとっても社会にとっても大きな損失です。国土交通省によると混雑率180%以上の電車を「まったく身動きができない電車」と定義しています。記事では年間740億円の経済損失が発生しているとしています。

他にも電車遅延が発生して会社に遅刻することになった場合に必要な遅延申請、遅延事実確認、申請承認などの事務作業の発生、車内に置いて身動きできていれば行えたはずのゲームや読書、動画視聴についての消費額、スマホを通じてふれたはずの広告なども経済損失といえます。首都圏だけの試算で3240億円ということですから関西なども加えたらすごい金額になります。

満員電車に乗らない&通勤時間を減らす

別の記事では男女全年齢層の平日1日の通勤時間による損失額を1423.9億円と試算しています。1時間あたりの労働生産額に通勤時間をかけてみれば通勤時間による損失額が出ます。移動中も仕事できるような環境があれば話は別ですが満員電車ではそんな余裕はありません。もはや満員電車には乗らない、満員電車に乗らなきゃいけないような会社は辞める、通勤時間をなるべく減らすことが重要です。さよなら都心。

*1:『週刊東洋経済』2009年7月4日号「満員電車も遅延も許せない!通勤問題に特効薬はあるか」