2019年7月2日に放送された認定NPO法人フローレンス代表理事の駒崎弘樹さんとPLANETS編集長の宇野常寛さんとの対談番組*1のなかで改めて重要な視点、視座が議論されていたので書き留めておきます。
(出典:駒崎弘樹×宇野常寛「2019年参院選、投票先を決めるその前に」2019.7.2/PLANETS the BLUEPRINT【無料部分】 - YouTube)
身近な生活課題から政策が生まれる
2019年7月4日に第25回参院選が公示され、21日の投開票に向けて選挙戦が本格化してきました。政治というと大文字でなんだかよくわからない、ちゃんと考えてからでないと投票できない、考える時間も余裕もないから無関心に、そういった悪循環が若い世代に限らず30〜40台の働き盛り世代にも意外と多いと感じます。本来、政治や国家を論じるときは子育てや教育、労働や防災といった身近な生活課題がベースにあるはずです。主権者である国民があくまでも生活の中で不満や不安に感じていること、そういったイシューを集約し課題を洗い出し、根拠あるデータを踏まえて政策へと落とし込む。そうしたプロセスを経ることがなにより重要です。
駒崎「人々は政策によってつながりあうのではなく、暮らしによってつながりあう。そこから逃げずに10年、20年関わることが大事。イシュードリブンであるべきなんです。国家からイシューではなくイシューから国家につながるべき」
— PLANETS/第二次惑星開発委員会 (@PLANETS_10) 2019年7月2日
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革命は静かに起こる
政治と経済は相反するものはありません。どっちも重要だし、どっちかだけでは社会は前に進みません。大文字の政治をもっと身近な生活ベースに近づけていくこと、政治と切り離された経済をもっとパブリックなものに近づけていくことが必要です。日々の地域社会で暮らしの中で実感している課題を解決するために人やモノ、カネ、情報などの社会資源を活用していくわけですが、政治も経済も両方とも関わってきます。
新しい「語り口」について議論中…
— PLANETS/第二次惑星開発委員会 (@PLANETS_10) 2019年7月2日
駒崎「革命は静かに起こると思う。革命だと気づかないけど、気づいたらなっていた、のが実態。特に地域は暮らしのなかで「これは問題だよね」と包み込みながら変えていくという方針が必要」
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生活課題をベースに考える
例えば大田区新蒲田に7月オープンする学童保育「いきちか学童クラブ」は6歳と3歳の子どもを持つ母親が上の子どもを通わせる学童保育が近所にない、という生活課題から自ら空き家を割安で借りて学童保育の営業へとつなげました*2。何のために空き家を活用するのかと改めて考えたときに、一見地味でも重要な生活課題から考える、イシュードリブンであることが重要だと再確認しました。
駒崎「政治はかっこいいものではなくて、地域の人たちの地味な暮らしの問題に真摯に向き合うもの。地域にジェダイやシスようなの悪者はいないの。それぞれに皆由来があって、ひとつひとつ向き合っていくということ」
— PLANETS/第二次惑星開発委員会 (@PLANETS_10) 2019年7月2日
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