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空き家を活用して新しい価値をつくる

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マンションも重要なのは「持続可能性」

 月1で寄稿している記事が公開されています。今回は空き家活用事例紹介ではなく、「東京の住宅問題その1」ということで高齢化と老朽化の「2つの老い」が進む東京のマンションについて現状と課題、対策をまとめました。

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蓄積するマンションストック

  国内にマンションはどれくらいの数あるか調べてみると、2018年末時点で約654.7万戸(2018年末時点)だそうです。下の図を見ると、1968年時点は約5万戸ですので、高度経済成長やバブル景気を背景に50年で130倍増えていることがわかります。

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(出典:●分譲マンションストック戸数(平成30年末現在/令和元年5月29日更新)(PDF))

老朽マンションのリスク

 マンション所有者が管理費や修繕積立金をちゃんと支払い、管理組合が機能してマンションのメンテナンスや修繕を適切に行なっていればいいですが、そうとも限りません。築年数が古いマンションほど空室の割合および管理費&修繕積立金の滞納の割合が高くなります。空室の増加や管理費等の滞納はマンションの管理不全、ひいては資産価値の低下につながります。

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(出典:マンション総合調査の調査結果からみたマンション居住と管理の状況P.18)

重要なのは「持続可能性」

 少子化は止まらず、超高齢化と人口減少は加速しています。マンションをひたすら新築してきたこの50年と同じ対策ではマンションの「2つの老い」に対応していくことは困難です。重要なのは「持続可能性」です。持続可能なマンション管理や経営の仕組みを整え、ブラッシュアップしていくことが重要です。そして、マンション所有者や管理組合だけに任せるのではなく、行政や事業者が関与し続けることが大事になって来ます。

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(出典:仄暗いマンション|無料の写真素材はフリー素材のぱくたそ