空き家オーナーさんをその気にさせろ!
もはや都市も地方も同様の社会的課題である「空き家問題」。最新の空き家データが公表されてからというものニュースになることも多くなってきました。一言でいうと「空き家の流動化をいかに進めるか」がポイントだと思います。本当に老朽化して再利用できないような空き家は解体して更地にする、状態が良い空き家は「住む」「学ぶ」「働く」「遊ぶ」などの多様な用途で活用する、など”人が使い続ける”環境をつくることが重要です。
しかし、肝心の空き家オーナーの7割は”なんとなく”空き家にしているのが現状です。
健全でない日本の空き家率 7割が「何もせず」 :マイホーム選び ここがツボ:貯蓄・ローン :マネー :日本経済新聞
そこで、そんな”なんとなく放置空き家”オーナーさんに空き家の活用を提案していく必要があるわけですが、とてもわかりやすい媒体(冊子)を見つけました。
空き家の問題点と流通の大切さが30分でわかる!
(画像引用元)
今年6月7日に京都市で開かれた空き家活用イベントに行った際に配布資料としていただいたものです。空き家の問題点と流通の大切さを訴える内容になっていてB5サイズで合計71ページの小冊子です。
しかし小冊子と侮るなかれ、効果的に写真や挿絵が挿入されていたり、テーマごとにQ&A形式で見開き1ページで解説されていたり、とにかくわかりやすいです!
Q&A形式で見開き1ページでポイントがわかる。
絵がわかりやすい。
実際の活用事例も見開き1ページで紹介。
空き家の問題点と活用のノウハウがわかる。
京都市東山区の「六原学区」の有志の方々によるまちづくり組織「六原まちづくり委員会」の発案で生まれた、六原学区の住民に向けて制作されたものということでPDFとかで誰でもダウンロード出来る状態では無い様子なのが残念ですが・・・
これは京都市東山区の「六原学区」有志の方々によるまちづくり組織「六原まちづくり委員会」の発案で生まれた、六原学区の住民に向けて、空き家の問題点と流通の大切さを訴えるブックレットです。3500部発行のうち約2000部は、六原学区全世帯に配布されます。
簡単に内容をまとめると、「第1章 あなたの家、空き家にしていませんか?」では空き家が地域に及ぼす影響と管理には「空き家見守りサービス」も使えるということを。
「第2章 空き家を活用しましょう」では空き家を貸し出す際の不安を解消するポイントについてまとまっています。契約や税金など空き家を貸し出す際に必要なノウハウがわかりやすく書かれています。
「第3章 活用のノウハウ」ではボロボロの空き家を改修して再生するために必要なノウハウが書かれています。そして具体的にさまざまな改修方法で空き家を再生させた4つの事例が紹介されています。
「第4章 今日から始める空き家相続」では密接な関係がある”空き家と相続”についてまとめてあります。不動産は分割がしにくいので親が予め生前に誰に空き家を相続するか明確にしておく必要があることなど書かれてあります。
行政ではなく地域の有志主体で作られた!
京都市では自治連合会、大学、建築士会、不動産コンサルティング協会、景観まちづくりセンター、東山アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)などの団体が協力して”まちづくりとして”空き家対策に取り組んでいます。このようにそれぞれの専門家たちが共同で創作していくというスタイルはとてもいいですね。
「空き家の手帖」できたよ!!!六原まちづくり委員会の人たちと寄ってたかって、話し合いを重ねて作った。空き家の問題点と流通の大切さを説明する一般向けガイドブックとしてはおそらく日本一。いやまちがいなく日本一 pic.twitter.com/EX26uSf1Od
— たかぎみ江 (@pomumie) 2014, 3月 19
空き家の問題点と流通の大切さを説明する一般向けガイドブックとしてはまちがいなく日本一だと思います。
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