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空き家を活用して新しい価値をつくる

都市部は賃貸用の空き家が多く、地方部は持ち家の空き家が多い

持ち家6割、借家4割

 

最新の住宅・土地統計調査(2013年10月1日時点)によると全国の総住宅数は6,063万戸で居住世帯があるのが5,211万戸です。そして、この居住世帯がある5,211万戸のうち持ち家住宅戸数は3,224万戸、持ち家住宅率は61.9%に上ります。

 

一方、借家(公営の借家、都市再生機構・公社の借家、民営借家、給与住宅)住宅戸数は1,845万戸、借家住宅率は35,4%です。

 

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持ち家の空き家と賃貸用の空き家の比率は半々くらい

 

全国の空き家820万戸の内訳を見ると持ち家(その他の住宅+二次的住宅+売却用の住宅)は391万戸、賃貸用の住宅が429万戸とほぼ半々です。

 

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持ち家のほうが数が多いのに空き家の比率は借家とほぼ一緒ということは、全国で見ると借家の空き家のほうが多いということです。

 

都市部の空き家の大半は借家

 

東京都の住宅総数は735万戸で、そのうち持ち家は321万戸、借家は367万戸。空き家は82万戸で、持ち家の空き家は22万戸、借家の空き家は60万戸ということで借家の空き家の比率が高いです。(持ち家の空き家率:約7%、借家の空き家率:約16%)

 

東京の次に多い大阪府の住宅総数は460万戸で、そのうち持ち家は237万戸、借家は207万戸。空き家は68万戸で、持ち家の空き家は20万戸、借家の空き家は42万戸とここでも借家の空き家のほうが多いです。(持ち家の空き家率:約11%、借家の空き家率:約20%)

 

地方部はそもそも借家の数が少ない、しかし空き家も多い

 

空き家率が一番高かった山梨県の住宅総数は42万戸。大阪府の借家の空き家と同じ数です。気をつけたいのは地方部の空き家率は高いけれども、そもそも総数で見ると少ないということです(だからといって空き家は問題でないというわけではなく)。逆に都市部の空き家率は相対的に低いですが、そもそも住宅総数がとても多いからというのは押さえておきたいです。

 

さて山梨県の持ち家住宅戸数は28万戸、借家は13万戸です。空き家は9万戸で、持ち家の空き家が5万戸、借家の空き家は4万戸です。どちらかというと持ち家の空き家のほうが多いです。(持ち家の空き家率:約18%、借家の空き家率:約31%)

 

最後に高知県の住宅総数は39万戸。そのうち持ち家は26万戸、借家は13万戸です。空き家は7万戸で持ち家の空き家が4万6千戸、借家の空き家は2万4千戸ということで、地方部において借家は持ち家よりも少ないにもかかわらず空き家率は高くなっています。

 

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統計局ホームページ/平成25年住宅・土地統計調査 調査の結果