「空き家からまちおこし」ではなく、「まちづくりから空き家の再生を進める」MAD Cityの寺井さんのお話。エリアをどうデザインするか?#ブレスポ #空き家活用 pic.twitter.com/sNKkZgWZoy
— 舟橋拓(Taku Funabashi) (@cbwinwin) 2014, 9月 27
今日は二子多摩川のカタリストBAというところで「空き家から始まるまちおこし」というイベントに行ってきました。これは前々から気になっていて、リクルートSUUMOで「家を開く」シリーズに関わりが深い池本洋一さんや世田谷トラストまちづくりの浅海義治さん、そしてMAD Cityの寺井元一さんと、不動産・行政・地域デベロッパーのそれぞれの立場から空き家活用に関わっておられる方々の貴重なお話を聞いてきました。それぞれのお話は20分程度でしたが、ぎゅぎゅっと中身が詰まったお話でした。
最初はリクルート住まいカンパニーSUUMO編集長の池本さんのお話。全国の空き家活用の実例の情報をたくさんお持ちです。北九州市小倉魚町のリノベーションまちづくり(「敷地に価値無し、エリアに価値有り」)や東京都墨田区の「家を開く」実例(元お茶屋を図書室に改装した「こすみ図書」や元工場をヨガスタジオにした「yahiro8」)の紹介から始まり、大家さんとして初めてTEDに出た青木純さんのロイヤルアネックス(壁紙自由、オーダメイド賃貸)、岩手県紫波町のオガールプロジェクトなど紹介してくださいました。
次は世田谷トラストまちづくりのトラストまちづくり課長の浅海義治さん。世田谷区は空き家活用が盛んで、なんといっても区長が積極的です。「地域共生の家」など区内の空き家オーナーに呼びかけて空き家を地域の共有財産として開放しています。
そして最後にMAD Cityの寺井元一さん。「地域デベロッパー」「DIY」「アソシエーションデザイン」という3つのキーワードで活動されています。どんな活動をされているかはこのブログでも何度か書いているので説明は省きますが、一番大事だと思ったお話が、今回のイベントテーマである「空き家から始まるまちおこし」を引き合いに出して、「空き家から始まるまちおこし」ではなく「まちづくりから空き家の再生を進める」という言葉でした。
参照:クリエイティブシティ「MADcity」 - 空き家の活用で社会的課題を解決するブログ
あと寺井さんは「コミュニティは否が応でも生まれるつながり」と捉えられていて、”自発性”を軸にした「アソシエーション」をつくっていこうとされているのかなと思います(アソシエーションデザイン)。そして、アーティストやクリエイター層が空き家に入ってきてDIYで改装していくわけですが、「デザインしないようにデザインする」という言葉も印象的でした。クリエイティブなことをしてくださいといってやるものではなく、あくまで自発性を軸に空き家活用があり、クリエイティブシティの実現のためには自発性を軸としたアソシエーションデザインが重要であるということをおっしゃっていました。
参照:アソシエーションデザイン つづく世界のつくり方 - DOTPLACE
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