マチノヨハク

空き家を活用して新しい価値をつくる

MAD City「DIY物件ツアー」と「DIY体験ワークショップ」に行ってきた(後編)

DIY体験ワークショップで「木のスツール」を作成

 

MAD Cityの「DIYリノベ体験ツアー」に行ってきました。前編はこちらから。

第2部「DIY体験ワークショップ」では「木のスツール」を作りましたよ。「DIY先生」の西尾健史さん森純平さん、後半は木村光行さんにもついていただいて2×4(ツーバイフォー)や2×6(ツーバイシックス)木材の寸法を計って、自分の好みの長さで木材を電動ノコギリで切って形にしていきました。

 

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寸法を計っています。「DIY WORK SHOP」のしおりに直接数字を書き込んで、それに基づいて木を切っていきます。

 

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西尾先生が電動ノコギリの使い方を丁寧に教えてくれていました。木くずが激しく飛びます。ぼくは長さ70センチの高めのスツールを作りたかったのですが、片方を間違って10センチ短く切ってしまい、長さを揃えるのに手間取りました。

 

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寸法計って、ネジを打つ位置決めて、インパクトドライバーで垂直にネジ締めていきます。たどたどしくもDIYしました。

 

実は歴史が深い「DIY」

 

DIYの歴史のお話もありました。こちらの雑誌をご覧ください。

 

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1957年って書かれていますね。中を読んでみると本当に家具を作るとかそういった際の工具の使い方などDIYのやり方がぎっしり載っていました。隔月とかで発刊されていたんですかね。

 

ちょっとDIYの歴史をググってみると、「第二次世界大戦でドイツ軍の激しい空襲を受けたロンドンんで戦後、破壊された街を自分たちの手で復興させる国民運動が1945年にイギリスで始まり、スローガンとして「D.I.Y」=「Do it yourself」が生まれた」そうです。そして、1957年には雑誌「Do it yourself」が刊行され、それがアメリカにも広がり、DIYで必要な資材や工具を取り扱うホームセンターが各地に作られるようになったそうな。

参照:DIY - Wikipedia

 

自分で作ると愛着がわく

 

ネジ締めして周りを紙ヤスリで擦って馴らしたら完成です。作成した皆さんのと一緒に写真取りました。ぼくが作ったのは一番奥の高めのやつです。

 

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それぞれ様々な仕様です。数年後子どもと二人がけできるようにだったり、座るだけじゃなく高い所のものを取るための踏み台としてだったり、深く腰掛けると腰が痛くなるから高めにしたり、と各々のニーズに合ったスツールが完成しました。

 

ワークショップ形式で、たくさんの受講者の方と一緒に試行錯誤しながらDIYでものづくりするっていう体験はなかなか味わえないので、貴重な時間を過ごせました。達成感がありましたね。最後に参加者全員で自己紹介(このタイミングで笑)とDIYに対する思いを語って軽く打ち上げして解散しました。

 

DIYリノベをやってみたい人は2人に1人

 

今年3月に国土交通省が個人住宅の空き家の賃貸流通促進を目的に「借主負担DIY型」という新しい賃貸借契約の形態を提示しました。借主が自己負担で修繕や模様替えを行う代わりに自由にDIYリノベが出来たり、原状回復義務が不要だったりという柔軟な契約形態です。増加している空き家の大半は個人住宅などの「その他の住宅」なので、そういった「その他の住宅」の空き家を賃貸市場へ流動化するのが狙いです。

 

そして、リクルート住まいカンパニーが今年4月に実施した「賃貸住宅におけるDIY意向調査」によると、この「借主負担DIY型」の賃貸借契約を利用意向を持っている方は46.9%ということで、現在賃貸住宅に住んでいる方の2人に1人は自分の好みに内装や間取りその他諸々カスタマイズしたいというニーズをお持ちです。

参照:DIYをあきらめた人は約2割。賃貸の不自由を解消する「借主負担DIY型」とは | スーモジャーナル - 住まい・暮らしのニュース・コラムサイト

 

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画像引用元)圧倒的多数とは言えないけど、住宅に対する価値観も多様化している中、賃貸でもDIYしたいというニーズは一定数あります。

 

「賃貸は原状回復するものだ」という固定観念を捨てて、賃貸でもカスタマイズ自由に出来るという物件がどんどん増えて行けば空き家活用も進んでいくのかなと思います。というか進めて行きたい。

 

「DIYリノベ体験ツアー」はこれからも続く

 

次回は10月19日だそうです。次回はどんな内容なのか楽しみです。

参照:MAD City | 松戸のまちづくりと物件情報

 

 

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