空き家は自由空間
今月15日に発売されましたビッグイシューで空き家特集が組まれております!「空き家は自由空間」。早速今日買いました。居るだけで消耗する街・新宿で。
ビッグイシューで空き家特集!尾道空き家再生プロジェクト、宇都宮の商店街もみじ通り・あずき坂、横浜の空き家シェアハウス乙女ハウス、ドイツのライプツィヒの空き家マッチングNPOハウスハルテンと空き家活用のヒントが盛りだくさん。 pic.twitter.com/QjLUfEWJjd
— 舟橋拓(Taku Funabashi) (@cbwinwin) 2014, 10月 17
表紙はニコール・キッドマンです。
尾道空き家再生プロジェクト
まず、「空き家再生プロジェクトといえば尾道」というぐらい名実ともに空き家再生の先進事例である「尾道空き家再生プロジェクト」について書かれています。当ブログでも書かせていただきました。
過去記事1:日本中に居場所は余ってる!「0円で空き家をもらって東京脱出!」つるけんたろう(読書感想)
過去記事2:”空き家問題解決”はNPOセクターの主戦場(空き家活用に取り組むNPOの事例紹介「NPO法人尾道空き家再生プロジェクト」)
代表の豊田雅子さんが2007年6月に駅裏の斜面地に立つ、20年間空き家だった「ガウディハウス」を個人的に購入、そして修復していったことから取組がスタートしたそうです。
(坂の途中にある変テコな家!尾道ガウディハウス - NAVER まとめ)
2008年にはNPO法人化。2009年には尾道市より空き家バンクの運営委託も受けるなど、取組が広がって行っています。空き家バンクの成約は約75軒に及ぶということで、若い移住者も増えているそう。2012年には収益事業としてゲストハウス「あなごのねどこ」がオープンするなど、尾道という街の魅力を高めています。
宇都宮もみじ通り・あずき坂
東武宇都宮駅から徒歩3分の所にある「もみじ通り・あずき坂」商店街も全国の商店街が抱える課題と同様、商店主の高齢化と後継者不足により2007年に商店会が解散しシャッター通りへ。しかし、ここ2、3年の間に空き店舗を活用して新しいお店が続々とオープンしているといいます。仕掛人はビルススタジオの塩田大成さん。
きっかけは4年前に塩田さんが「もみじ通り・あずき坂」に建築設計・不動産業を営む事務所を構えたことから始まります。
「歩いて5分ほどの賑やかな商店街に自宅兼事務所を構えていたのですが、手狭になり、散歩コースだったこの通りに目をつけました。
そして家賃が格安だったことがポイントです。
役所も銀行も近くて便利だけど商業地から離れ、物件も古くて駐車場もない、いわゆる”家賃断層帯”で、家賃は前にいた商業地の4分の1以下でした。
”家賃断層帯”。メインストリートから脇にはずれた道沿いのはガクッと家賃が下がるエリアがあるということですね。
空き建物だらけなのに物件としての価値がないので、大家さんも何もしたがらない状況。それだけに、不動産屋にもほとんど情報が出ていませんでした。
「物件としての価値」というのは、建物の状態も良くて、家賃もそこそこという物件の価値なんでしょうね。建物の状態が悪かったり、立地が多少悪くても家賃が安くて、改装が自由に行えるなどは大きなメリットと捉えることができます。
その後、かろうじて賃貸に出ていた25坪の物件を借りたそうですが、メリットは安い家賃と改装自由だそうです。そして、カフェ食堂、ギター店、北欧雑貨、ドーナツ屋など15店舗が続々オープンしていきます。
「落ち着いた雰囲気の通り」「地代の安さ」「歩いて飲みに行ける地の利」「改装自由を認めてくれる理解のある大家さんがいる」など捉え方次第で新しい価値が生まれます。
(栃木)宇都宮でイベント「あ、もみじずき」開催:朝日新聞デジタル)
(あ、もみじずき2014 in もみじ通り&あずき坂 : 日々の贈り物(私の宇都宮生活))
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