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空き家を活用して新しい価値をつくる

「定期借家契約」のメリットは他にもある!(優良な入居者の確保、空き店舗の新陳代謝)

「定期借家契約」を使って優良な入居者を見つける

 

前回、前々回と立て続けに「定期借家契約」の実例やメリットなどを紹介してきました。今回は他にもメリットがある、ということを書きます。

 

シチュエーションにもよると思うんですが、一度入居してから入居者間でのトラブルや共用部(廊下やゴミ捨て場など)の使い方に問題があったりして、正直、長く居て欲しくない入居者なんかもなかにはいると思います。(誰か信頼出来る人からの紹介とかで来て入居者ならばある程度信頼の担保になりますが)

 

「普通借家契約」だと「更新が前提」で「正当事由」が無い限りそう簡単に違う入居者にチェンジすることは出来ないわけです。例えばシェアハウスとかの場合は良好なコミュニティをつくっていく上で入居者の最低限のマナーは求められるでしょう(使ったものは元に戻す、汚したらきれいにする、騒音・振動に配慮するなど)。

 

そんなときに「定期借家契約」を使うことで「契約期間満了」とともに迷惑な入居者に退去してもらうことがスムーズに出来ます(更新は前提ではない)。信頼出来る人であれば「再契約」すればいいわけです。こうして優良な入居者が住んでいることをアピールすれば物件全体の価値も上がることになります

 

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定期借家で差別化を図る[定期借家推進協議会]

 

「定期借家契約」を使って空き店舗の新陳代謝を促す

 

例えばショッピングセンターなどの場合、消費者のニーズもコロコロ変わるし常に提供するサービスをアップデートしていくことが必要です。施設のアップグレードやテナントの一部入れ替え、出店箇所の移動などテナントの新陳代謝は必要不可欠です。しかし実際は普通借家契約の場合、調整に相当なコストがかかっている実態があるようです。

 

そのため「定期借家契約」を使うことで3年とか5年とか契約終了時期を予め決めておくことで、その時々でタイムリーな商品やサービスを扱う事業者に入居してもらったりという見通しが立てやすくなります。変化の激しい時代だからこそ柔軟で流動性の高い定期借家契約は威力を発揮します

 

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建替え・リニューアルのため定期借家を使用する[定期借家推進協議会]

 

まとめ・定期借家契約の活用事例はたくさんある

 

「定期借家契約」の実務になってくると不動産管理会社に相談したり宅建の知識などが必要になってくると思います。そして「定期借家契約」の活用事例はたくさんあって例えば、”売却予定の持家住宅を短期で貸したい”とか”学生向けに期間貸ししたい”、”良好な居住環境を保ちたい”など「定期借家契約」を使って不動産活用のポテンシャルは引き出すことが出来ます

 

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画像引用元:定期借家リーフレット(PDF)

 

「定期借家契約」について参考になるサイト

定期借家推進協議会

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