実は深刻な”実家の片付け”問題
今年が”空き家対策元年”ならば、昨年は”空き家問題元年”でした。というのもオールアバウトの昨年のトピックの総合ランキングで1位になったのが「空き家にさせない実家対策」でした。核家族化が進んでいたりで親の実家に将来子どもが住む見通しはたった3割なんていう調査結果も出ています。そして「親家空き家の実態調査」という調査によると親家の空き家の利用状況として一番多いのが「物置、トランクルーム」としてなのです。
親の実家を相続するタイミングで明確に活用法を考えておかないとズルズル空き家状態が長引いて、しかも物だらけでいざ片付けするにも億劫で先送り、というパターンが多いと思います。そして今後、高齢化に伴いこういったケースがますます増えていくので実家の片付けが社会問題にまで発展する兆しを見せています。
自宅にある大量の本を片付ける
実家でも自宅でもどっちでもいいですが、本ってかなりかさばるんですよね。家が広ければいいのですがそうもいかず、本が家に散乱しているのが個人的な悩みでもあります(これからは電子書籍メインにシフトするつもりです)。このぼくの個人的な悩みは空き家にさせないために実家の片付けに勤しむ方々が直面する悩みとシンクロすると思ったので、大量の本を片付けるための4つの方法をご紹介します。
新聞四紙40年分が捨てられない……男親の収集癖で床が抜ける寸前に!?|プロが教える実家の片づけ|ダイヤモンド・オンライン
1.売る
実店舗に行かなくてもブックオフやネットオフ、アマゾンやヤフーオークションなどでは本を詰める段ボールを自宅に郵送してくれて自宅集荷もしてくれるので便利です。まぁ、これは普通の選択肢ですね。
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2.寄付する
阪神大震災しかり東日本大震災の際に寄付が盛り上がりました。しかし何も寄付することは珍しいことではなく、昔から「寄進」や「勧進」、「お布施」といった寄付文化は日本にもありました。橋や寺子屋といった公共・社会インフラの整備費用も寄付で賄っていたわけです。つまり本を寄付することでNPOの活動を応援することが出来ます。
といわけで注目の寄付先は「チャリボン」です。
チャリボンとは、株式会社バリューブックスが運営する古本のリユースを活用してNPO・NGOなどのファンドレイジング(寄付集め)をお手伝いするサイトです。ご家庭や職場で読み終わった書籍、DVDなどをお送りいただくことにより様々な分野で
社会的な課題を解決しているNPO・NGOの活動の支援を行なえます。
寄付した本を査定したうえでNPOに買取相当額を寄付するという仕組みです。
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古本は5冊から着払いで受け付けてくれるそうです。そして支援するNPOを選びます。
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古本を寄付することでNPOの様々な活動を応援することが可能です。”学びの機会を広げる”NPOの活動を応援したい場合はシブヤ大学やルーム・トゥ・リードやNEWBERRYへ、”平和な生活を守る”NPOの活動を応援する場合はもやいやビッグイシューを選べばいいわけです。
(画像引用元)
3.図書館を開設する
猪谷千香さんの「つながる図書館」を読んで知ったのですが、”世界の全ての本棚を図書館に”という目標を掲げてスタートしたリブライズというウェブサービスが面白そうです。
Facebookアカウントとバーコードリーダー、そして古本があれば誰でも簡単に本棚を図書館に出来るそうです。以下、リブライズのウェブサイトに載っている「リブライズの使い方(本の借り方」の動画から画像を引用させていただきます。
本棚で普通に本を選びます。
借りたい本を持ってスマホか利用者カードを係の人に見せます。
Facebookアカウントでリブライズに無料登録しておけばスマホにバーコードが出て貸出の手続きが出来るのです。
こんなに簡単に私設図書館が開設出来てしまうとあれば”街じゅうに、日本中に”リブライズが広がっているわけです。
コワーキングスペースやカフェにどんどん広がっているようです。空き家を使って私設図書館を開くなんてこともすぐに出来ちゃいそうです。
(画像引用元)
昨年8月、東京都文京区で築100年の料亭が絵本専門の私設図書館として生まれ変わりました。簡単に貸出の手続きが出来きるリブライズのウェブサービスは今後広がっていきそうです。