「AERA」2015年2/9号には「空き家リノベーション特集」が掲載されています。(P33〜P36)前回書いた80年の戸建てをギャラリー&ブックカフェにリノベーションした「Gallery&Book cafe松庵文庫」の記事はこちらをご覧ください。
今回は東京都豊島区雑司が谷の空き家リノベーションの事例をご紹介します。
キアズマ珈琲
東京都が指定する天然記念物にもなっている東京都豊島区雑司が谷にある鬼子母神の並木道。そこには「並木ハウスアネックス」という1933年築の長屋があります。”大正モダン”な建物です。”アネックス”とは別館という意味なので、本館のほうはというと手塚治虫が1954年〜57年まで暮らし漫画を描いていた場所「並木ハウス」として知られています。
キアズマ珈琲 Kiazuma Coffee | 雑司が谷コンシエルジュ Zoshigaya Concierge
そんな並木ハウスアネックスに入っている「キアズマ珈琲」は2008年に改修し、2009年に開業しました。
手塚治虫氏の思い出を大切にしたいという思いから、外観は建築当時の姿に復元し、耐震補強やインターネット配線などは、最新機能に更新。昔から住んでいる高齢者を立ち退かせることはできないとの配慮から、住人は暮らしながら改修を行った。
AERA 2015年 2/9 号 P34
東京R不動産のウェブサイトでも紹介されています。
鬼子母神へ続く石畳の参道にたたずむこの「並木ハウス別館」は昭和初期に建てられたもので、築年数でいうと約80年。老朽化していたため、昨年、もとのデザインをできるだけ維持しながらの外壁と耐震補強の工事が行われ、古きよき時代の面影を残したままリニューアルされました。
キアズマ珈琲の”キアズマ”とはオーナーが好きなジャズプレイヤーのアルバムからもらったもので、”染色体の交叉”という意味があるそうです。
ジャズセッションにもになぞらえて、お客さんが友達や仲間と交流を深める場所になればいいなと思い、名付けました。難しいこだわりはありませんので、コーヒーや紅茶を飲みながらのんびり自由に過ごしていただけたら嬉しいですね」(オーナー高安さん)
山下洋輔の「キアズマ」はこちらをお聴きください。
古さを活かしつつも古さを強調することなく、むき出しのままの木造の梁梁や天井板、テーブルや椅子などのインテリアのデザインはオシャレです。
鬼子母神堂の参道にたたずむレトロモダン喫茶「キアズマ珈琲」|ことりっぷ
豊島区はリノベーションまちづくりや子育て支援が充実していきそうな兆しがあるなど、これからどんどん良くなっていきそうな予感がします。そんな豊島区にあって雑司が谷は鬼子母神や並木ハウスといった歴史資源以外にも食、アート、文化などなど魅力的です。詳しくはこちらのサイトを是非→雑司が谷コンシエルジュ Zoshigaya Concierge
食べログ3.5超えです!雑司が谷に行った際は休憩/小腹を満たしに行きましょう♪