マチノヨハク

空き家を活用して新しい価値をつくる

面白い不動産ポータルサイトpart1「取手アート不動産」

不動産ポータルサイトといえばSUUMOやHOME'Sでしょ?と、そんなことはありません。ちょっと探してみると、なかなか変わった物件を扱っていたり、コンセプトやテーマがしっかりしていたり、個性的だからこそ刺さる人には刺さる不動産ポータルサイトがたくさんあります。今回は「取手アート不動産」をご紹介します。

 

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TORIDE ART 不動産

 

郊外住宅地が空き家に

 

郊外住宅地でも居住者の高齢化が進み世代交代の時期を迎えています。しかし、子供世代は郊外に戻らず、交通の便がよい都市部のマンションなどに住む傾向があります。もはや「専業主婦と核家族」を念頭に置いた郊外住宅地の設計思想は現代のニーズと合わなくなっています

 

郊外の新しい価値を再発見・再発信

 

かといって郊外住宅地がこのまま空き家だらけになっていくのをただ眺めているだけではいたたまれない。東京R不動産の運営で有名な建築家の馬場正尊さんは変わりつつある郊外の風景になつかしい原風景や美しさを感じると言います。そしてこれからますます増えていく郊外の空き家や空き地にアートの介入によって新しい変化を誘発する実験「あしたの郊外」プロジェクトに取り組んでいます。

 

僕は、そんな郊外に興味がある。

目的をいったん失った家は、その構造体と生活の痕跡を残した魅力的な表現のための器にも見える。使われなくなった空き家は、「住むための機械」という近代の呪縛から解かれ、機能ではない価値によって再生する時を待っているのかもしれない。密集がやわらぎ、郊外の街は、新しいコミュニティの実験場かもしれない。

10+1 web site|廃墟化する家々と「あしたの郊外」プロジェクト──空き家問題へのひとつの解答|テンプラスワン・ウェブサイト

 

取手アートプロジェクト(TAP)

 

1999年から市民と取手市、東京芸術大学の三者が共同でおこなっているアートプロジェクトである「取手アートプロジェクト(TAP)」が取手エリアの空き家を調査と発掘、活用のアイデアやデザインを公募、物件オーナーなどに提案します。それらのマッチングを図るメディアが「取手アート不動産」です。

 

それらのマッチングをするエンジンが「取手アート不動産」というウェブサイトだ。このメディア上で物件情報、アーティストや建築家のアイデア、デザインを公開しながら、マッチングが成立した物件から実現させる。硬直した郊外の風景を、アートによって突き動かそうとする試みである。

10+1 web site|廃墟化する家々と「あしたの郊外」プロジェクト──空き家問題へのひとつの解答|テンプラスワン・ウェブサイト

 

改装可能な賃貸物件

 

「改装可能」や「現状回復不要」というのは空き家再生の手段としてこれからどんどん拡がっていくと思います。新しい発想や様々なアイデアを具現化することで住まい手や使い手の主体性を引き出せます。

 

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駅から丸見えの店 | TORIDE ART 不動産