空き店舗を発達障害児が放課後を過ごす居場所に!「凸凹kidsすぺいす」
放課後等デイサービス
一般財団法人世田谷トラストまちづくりで実施している出張相談会(空き家活用モデル事例見学会&個別相談会)の2回目が世田谷区の烏山地域で行われました。
平成26年度世田谷らしい空き家等の地域貢献活用モデル採用団体の一つである「一般社団法人凸凹kidsすぺいす」の事業の内容や空き家改修に至った経緯などお話を聞いてきました。
3階建ての店舗併用共同住宅の1階一部(元文房具店)を放課後等デイサービス施設として活用。
(画像引用元)
放課後等デイサービスとは、障害のある学齢期児童が学校の授業終了後や学校休業日に通う、療育機能・居場所機能を備えたサービスのこと、です。「障害児童の学童保育」とも呼ばれるそうです(ウィキペディアより)。小学校1年生から高校3年生までが対象です。
放課後等デイサービスとは、障がいのある児童、生徒に放課後や長期休暇に療育を行うサービスです。
放課後等デイサービスは日常生活動作の指導、集団生活への適応訓練、将来の社会生活への対応、自己防衛を身に付ける場であると共に放課後等の居場所としての役割を担います。
また、障がい児を在宅でケアしているご家族に代わって一時的にケアを代行し、ご家族の負担を軽くするためのレスパイトケアを行う場でもあります。
凸凹Kidsすぺいす♪では手芸、工作、クッキング、書道、体操など様々なプログラムを準備しており、小学校1年生~高校3年生まで幅広くご利用いただけます。
学業以外の生活スキルを身につける場所が必要
凸凹kidsすぺいすの活動は平成25年10月1日に発達障害を持つ子供の療育の場「凸凹kidsの会」としてスタートしました。担い手は世田谷区内の小中学校の特別支援学級の支援員5名です。障害を持った子供たちの放課後の居場所、生活のスキルを学ぶ場が必要と考え発足されました。
空き家活用モデル事例見学会には10名くらいが参加していました。
放課後や長期休暇中など家にも学校にも居場所がない子供が溜まれる場所です。
空き家改修の助成金はカーペットや壁紙、パーテーションなどで使用
世田谷区からの空き家活用助成金はカーペットや壁紙、パーテーションや看板などで使用したそうです。
壁紙も床(カーペット)も新しくてきれいでした。
床のカーペットは簡単に取り外しが可能です。
子供が遊べるようなおもちゃも置いてありました。
キッチンでは調理も可能です。この部屋の奥は事務室でした。
面積は約64平米です。仕切りがなく広々としています。
空き家がオルタナティブスペースに
家でもない学校でもない場所の存在というのはいろんな意味で重要です。自分の趣味関心を実現する場所だったり、心落ち着かせる場所だったり、普段は出会わないような人やコトに出会う場所だったり、オルタナティブな体験ができるスペースは魅力的です。町の余白である空き家でそんなオルタナティブスペースとして発信していくことがこれからの空き家活用の方向性です。