空き家を学生向けシェアハウスに
島根県浜田市にある空き家が、県立大浜田キャンパスの学生向けシェアハウスとして再生されました。入居する学生たちは地域行事に参加したり、子供たちの勉強をみてあげたりと、地域との交流も行います。学生にとっては安い家賃で住めて住めるというメリット(大学周辺の学生向け賃貸住宅で暮らすのと比べ、生活費は3分の1程度で済む)、地域住民にとっては地域行事の人手の確保のほか、若者が来るだけでメリットは大きいです。
総合政策学部2年の女子学生5人が3月中旬から順次入居し、新生活をスタートさせた。少子高齢化が進む中山間地にあり、地元住民らはハウスの運営委員会を組織して学生を支援する。一方、学生たちも地域住民として行事に参加したり、小中学生の勉強をみたりして、互いに協力する。
空き家をイベントハウスに
岐阜県大垣市にある立派な古民家が、イベントハウス「日々乃えん」へ再生されました。オープン初日には和室の大広間でバンド演奏の開催や、庭の石窯で焼いたピザなどを、楽しい時間が過ごされました。なぜ空き家活用にいたったかというと、市と地元NPOの協働による空き家再生プロジェクトが配布したチラシがきっかけとなったそうです。
「墓参りの時に草刈りで立ち寄る程度。実家の管理をめぐって妻ともめることもあった。思い出の家が廃虚になっていくのは耐えられなかった」。日比野さんはそう振り返る。ある日、ポストに入っていたチラシで、大垣市と地元NPO法人「岐阜・楽しい家づくり研究会」の空き家再生プロジェクトを知り、活用を相談した。
空き家を温泉付きホテルに
広島県尾道市の商店街に、今月12日温泉付きのホテル「尾道みなと館」がオープンしました。温浴施設として使われていた3階建ての建物や隣接する空き家など(計延べ約900平方メートル)を改修し、客室15室を確保したそうです。立ち上げの資金調達には、総務省の助成金も活用することでスタートダッシュしている感じです。
ホテルは、同市の運営会社「尾道OMOTENASHI」が約1億円をかけて改修した。同社は、歓楽街の新開しんがい地区に近いことから観光客の増加を期待。総務省の地域経済循環創造事業交付金約4500万円を活用した。
ちょっとした考察
今回ご紹介した3つの空き家活用事例に共通しているのは、スタートアップの際に必要な改修費用などを市や国からいくばくか助成されていることです。助成金が出ない場合は、クラウドファンディングなどが活用できますね!3番目の尾道の温泉付きホテルは、かなりビジネス寄りで1、2番目はトントンといった事業経営になりそうです。