マチノヨハク

空き家を活用して新しい価値をつくる

新書「地域再生の失敗学」をテーマに松戸(郊外都市)のまちづくりを考えた(madcity.jpに寄稿した記事まとめ)

プロボノチームで初トークイベント

今年6月にMAD Cityのプロボノチームが主催で初めてとなるトークイベントを開催しました。その名も「松戸を面白いまちにするアイデアトーク!!」。まちづくり関係者必読の新書「地域再生の失敗学」をテーマに、この新書の要約とそれを踏まえて松戸という郊外都市を、今後面白いまちにしていくためにどうしたらいいのかを、参加者全員で考え、議論しました。イベントレポートを前・中・後編の3記事にまとめました。

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まず前編はぼくが担当した、新書「地域再生の失敗学」の第1章「経営から見た『正しい地域再生』」の要約が主です。著者は木下斉さんということで、「稼ぐ」ということが第一ということ、補助金頼みの事業展開の危険性などについて書かれていました。

フィッシュボウル形式で参加者全員が対話

中編ではいよいよ、イベント後半のフィッシュボウル形式による参加者同士による対話・議論です。東京からもアクセスが良く、千葉県内で人口が3番目に多い松戸が、首都圏で存在感を出していくために必要なまちづくりとは?それでもキラーコンテンツは松戸には無い(!)わけで、だったらどうするか、という一歩踏み込んだ話が出てきたのが印象的でした。

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人と人が刺激を与えあい繋がるための場づくりって?

そして後編では、「人と人が刺激を与え合い繋がるための場づくり」を考えました。ここではトランザクティブ・メモリーという概念の重要性がポイントになりました。つまり、「組織の持っている知識の総量を高めるためには、個々人が同じことをたくさん知っているよりも、個々人がバラバラに学習したことや得意分野を持ち寄り、お互いに「誰が何を知っているか」を知っていることのほうが有効という考え方」です。インターネットが普及したからこそ、むしろフェイス・トゥ・フェイスのインタラクションの重要性が語られています。詳しくは記事をどうぞ!

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松戸を通して郊外都市のまちづくりを考える

松戸限定の話のように見えるかもしれませんが、松戸という代表的な郊外都市のまちづくりを考えることは、全国の似たような郊外都市のまちづくりを考えることに応用ができると思っています。