今回は、女性マーケティングの情報サイト「くらしHOW研究所」による全国の「親の家に関する悩みがある・あった」女性715人を対象に実施された「親の家についてのアンケート調査」を取り上げます。
どの年代も抱えている「親の家問題」
国土交通省が実施した平成26年空家実態調査によると全国の戸建て空き家の取得理由の約5割は相続です。そして空き家は誰も住まず、売却や賃貸にも出されず、物置として使われているというケースも少なくありません。実家を空き家にする前に早め早めにアクションをしていく必要があります。「親の家についてのアンケート調査」では「あなたの親の家についての悩みは今どういう状況ですか?」という問いに対し、どの年代も約20%の人たちが「問題が起きていて今まさに悩んでいる」と回答しています(中でも50代が一番多く25%)。「親の家問題」は高齢化がますます進む中、今後先鋭化していくと思います。
(出典:https://www.kurashihow.co.jp/wp-content/uploads/2018/06/1806_oyanoie.pdf)
一番の悩みは片付け
次に親の家の悩みのジャンルですが多い順に片づけ、相続、売却、リフォームなどとなっています。
(出典:https://www.kurashihow.co.jp/wp-content/uploads/2018/06/1806_oyanoie.pdf)
片付けって簡単なようでやり出すと止まらないというか、時間はどんどん過ぎるし、捨てるべきかどうかその都度悩んだりでとても疲れますよね。自分一人だけで判断できない場合、親や兄弟姉妹に確認しなくちゃいけなかったりで結構大変です。
とにかく物が多い。衣服・食器・趣味も等々。きれいにしていたが長い間に貯め込んでいたもで3LDK家がいっぱいだった。要不要選別、さらにごみ 分別、粗大ごみ引き取りなど。1か月近く自宅から通ったり泊まったりで作業した。売却引き渡し期日があったで、間に合わせる目標があったため頑張れた。うんざりするほど大変な作業だった。自分絶対不要なもため込まないようにしようと今でも心がけている。(59歳/北海道/専業主婦)
思い出のある物の場合、家族間で考え方の違いが鮮明になったりします。
思い出あるモノも多く、捨てる捨てないで一悶着あり大変でした。(71歳/広島県/専業主婦)
親の家を出て別の街で生活している場合、親の家に移動するコストも大きいです。片付けに何ヶ月もかかればそりゃ体調も崩します。
ため込んである荷物処分に3ケ月かかり、実家まで交通費もかかり体調不良になった(65歳/兵庫県/そのほか)
片付け代行サービス、フリマアプリ、物置のシェアサービス
片付けは大変だからお金を払って専門業者に任せてしまうというのも有りです。ベアーズやニチイなどの片付け代行サービスを利用して片付けを手伝ってもらう。メルカリやラクマといったフリマアプリを利用して売る。どうしても保管したいものはモノオクなんていう物置シェアサービスを利用するのもいいかもしれません。