マチノヨハク

空き家を活用して新しい価値をつくる

都市は豊かな生活をするための手段!「都市をたたむ」を読んで

今回は首都大学東京准教授で都市計画学者/プランナーの饗庭伸さんの著書「都市をたたむ-人口減少時代をデザインする都市計画」を読みましたので、印象に残ったところをまとめます。”都市をたたむ”っていう表現は、一旦はたたむけれど、いつか開くかもしれないという期待も含まれています。これまでは人口増大社会でしたので、市街地もどんどん広がって(スプロール化)いったわけですが、人口減少に転じてからは、まさに都市をたたむ必要が出てきたわけです。コンパクトシティの議論が盛り上がりを見せ、最近では空き家や空き地が増えることで都市がスカスカになってしまう”都市のスポンジ化”を防ぐための議論も始まったところです。「老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路」の野澤千絵さん同様、”都市のスポンジ化”を防ぐための議論の論客であり実践者である饗庭伸さんの著書は読み応えがありました。

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