ベランダの窓を閉め忘れて外出したとしても慌てない
- ベランダの窓の閉め忘れ
- ベランダの窓を丸一日開け放していて考えられるリスク
- 侵入窃盗はそこまで多くはない
- 侵入された形跡がないかの確認
- 盗撮カメラや盗聴器が仕掛けられていないかの確認
- 不法侵入者が家に潜んでいることの想定と対処
- 過不足ない事後対応を迅速に
ベランダの窓の閉め忘れ
筆者は単身で賃貸アパートの2階に住んでいる。先日ベランダの窓をウェットティッシュで綺麗にしていたのだが、不意に窓を開け放したことに気がつかずそのまま外出してしまった。しかも丸一日である。こうして文章にしてみるとなぜ気がつかなかったのかと不思議に思う。分析すると、
- カーテンを閉めながら掃除をしていた
- そのためうっかりクレセントに触れて窓が開いたことに掃除後、視覚的に気づけなかった(カーテンは閉まっているため窓が開いていることがわからなかった)
- 外出時いつもはベランダの窓が閉まっているのかを確認するが、そのときはうっかり確認をしなかった
という事情が背景にある。
ベランダの窓を丸一日開け放していて考えられるリスク
単身で賃貸アパートの2階に住んでいる人が丸一日ベランダの窓を開け放していて考えられるリスクは、
- 侵入窃盗の被害
- 盗撮カメラや盗聴器を仕掛けられる
- 不法侵入者が家に潜んでいる
などが考えられる(参考:明らかに家の鍵を閉め忘れた時や閉めたはずの鍵が開いていた時はどうしたらいい? | ひとり暮らしのコンシェルジュ)。どれも物騒であるが統計データを踏まえ迅速に対処することが重要となる。
侵入窃盗はそこまで多くはない
まず大前提であるが2020年における全国の刑法犯認知件数は約61万件で戦後最少だ(参考:令和3年版 警察白書)。刑法犯認知件数は2002年に約285万件で戦後最多を記録したが、その後18年連続で減少している(参考:昨年の刑法犯、戦後最少61万件 コロナで街頭犯罪減少:朝日新聞デジタル)。
東京の犯罪の状況はどうなっているのかというと、2020年における東京都の刑法犯認知件数は約8万件だ(参考:東京の犯罪(令和2年版) 警視庁)。その内、侵入窃盗は約3千件、中でもその1,441件が住宅を対象としたものである。
侵入手段はというと51.4%が「無締り」、つまり無施錠なのである。
なお、都内の区市町村の町丁別の刑法犯認知件数も確認することができる。自分の住んでいるまちや地域の犯罪発生状況を一度見てみてもいいとおもう。
区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数 警視庁
こちらではマップ上で犯罪発生状況が確認できる。視覚的にわかりやすい。
犯罪情報マップ | トップ
侵入された形跡がないかの確認
以上のような統計データを踏まえクレジットカードや宝飾品、腕時計やバッグ、現金、下着などが無くなっていないか(盗まれていないか)を確認すること、家具や物の位置が普段とは違っていないかなど、侵入された形跡がないかを確認することが第一だ。
盗撮カメラや盗聴器が仕掛けられていないかの確認
次に盗撮カメラや盗聴器が仕掛けられていないかの確認方法だが、天井の照明や火災報知器の中、トイレや脱衣所など怪しいと思う所は全て確認する必要がある。怪しい所をマスキングテープや養生テープで覆ってしまうのもありだ。
カメラが最も隠されやすい場所は、下記の場所です。
コーヒーメーカー
ケトル
照明(電気を消して確認しましょう)
花瓶
ランプ
煙探知機
トリプルタップや変換プラグ
通気口
知らぬ間に盗撮されていないか? 部屋に隠しカメラがあるかどうかを確認する方法
照明を消して部屋の中にある小物や照明、壁、家具、装飾品などにかざし、盗撮カメラのレンズの反射がないことを確認したり(参考:知らぬ間に盗撮されていないか? 部屋に隠しカメラがあるかどうかを確認する方法)、携帯電話のノイズを確認しながら盗撮カメラを見つける方法(参考:隠しカメラを見つける方法: 15 ステップ (画像あり) - wikiHow)などがある。
盗撮カメラや盗聴器を発見する機器も市販されている。
不法侵入者が家に潜んでいることの想定と対処
最後に、不法侵入者が家に潜んでいることを想定すると1人で部屋に入るのは危険だ。この場合、不法侵入者と鉢合わせして思わぬ危害を加えられることは最も避けたい。友人や知人に同行してもらうのがベターだ。もし1人で不法侵入者と鉢合わせしてしまったら「大声をあげながら逃げる」が有効だ(参考:不法侵入者と鉢合わせ(遭遇)したらどうする?!在宅中を狙う忍び込み犯の侵入手口と対策。 | ひとり暮らしのコンシェルジュ)。
過不足ない事後対応を迅速に
統計データを見ると住宅への侵入窃盗はそれほど多くはない。賃貸アパートの場合、近くに大家さんが住んでいたり、他に住宅が密集していたり、道路が近くにあって人が往来していたりすると住宅への侵入はそんなに簡単ではないだろう。
過剰に心配する必要はないが過不足ない事後対応を迅速に行うことが大切だ。