マチノヨハク

空き家を活用して新しい価値をつくる

システム全体の刷新ではなく既存のシステムの一部を別のシステムで書き換える

  • 山手線の外側に数多く残る木賃アパート
  • 木賃アパートを「モクチンレシピ」でアップグレードする
  • 木賃ベルト≒木造住宅密集地域(木密地域)
  • 建替ではなく改修という選択肢

山手線の外側に数多く残る木賃アパート

戦後の高度経済成長期を通して、都市への大量の人口流入を背景に大量に建設された木造賃貸アパート(以下、木賃アパート)。4畳半や6畳一間といった狭い間取り、畳や土壁、共用部の中廊下の板張り床などなど、平成もあと数年で終わる今から考えると、非常に昭和ノスタルジーを感じます。どれくらいの数かというと、総務省が行った平成25年住宅・土地統計調査によると、東京都の住宅総数6,472,600戸に対し、木造の民営借家は594,400戸(9%)です*1。谷根千エリアや京島地区、京浜地帯、高円寺などの中央線沿いエリアなど、都心から少し離れた山手線の外側の周縁に木賃アパートが数多く残っていて、「木賃ベルト」と呼ばれています。

*1:平成25年住宅・土地統計調査>確報集計>都道府県編(都道府県・市区町村>13東京都>3住宅の種類(2区分),住宅の所有の関係(6区分),建築の時期(14区分)別住宅数―都道府県,21大都市

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